法要のシフトチェンジ

こんにちは。岩倉です。
今日は法要のあり方の変遷についてお話しします。

法要とひと口に言っても、故人を偲ぶ場(供養)を指す場合もあれば、仏教についてより理解する場を指す場合もあります。

寺院は宗教法人という法人で、宗教を広めていくという目的のもと設立されるものなので、存続することを前提としています。
ですので、一般的な法人同様、売上が必要です。

しかし、時代の流れによってこの売上が確保しにくくなってきました。
詳しい背景はここでは触れませんが、売上減少の大きな要因は、集客ができていないことです。

寺院にとっての主な集客方法は檀家制度ですが、宗教観や死生観の変化によって、業界全体的に檀家が減っています。

そこで、新しい集客方法を求めて画策している寺院があります。

そうして生み出されたのが、テクノ法要と宇宙法要です。

福井県 照恩寺のテクノ法要

福井の実家から車で10分ほどのところにある寺院です。
もともとDJ経験のある住職が、新たな法要の形として打ち出したのがテクノ法要です。

テクノ音楽をベースに読経を加え、プロジェクションマッピングの技術を活かして極楽浄土を表現している、と話題になっています。

照恩寺の公式サイト

テクノ法要の様子はYoutubeにも上がっているので、気になる方は是非検索してみてはいかがでしょうか。

京都府 醍醐寺の宇宙法要

こちらはまだこれからの話ですが、世界遺産にもなっている京都の醍醐寺が、地元の人工衛星開発企業とタイアップして、宇宙に寺院を開設するプロジェクトをスタートさせたと報道がありました。

2023年には、寺院としての機能をもたせた人工衛星を打ち上げるとのこと。

その先駆けとして、2月8日には初の宇宙法要を行ったようです。

醍醐寺の公式サイト


どちらも、今後の展開から目が離せません。

各方面からさまざまな意見が出ると思いますが、新しいことに挑戦していくときには必ずあります。

葬祭関連に関わる1人として、応援しています。

岩倉隆詞

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