未来を見据えて仕事をする

こんにちは。岩倉です。
今日は尊敬する方々についてお話します。

何度か僕のnoteで記事にさせていただいている滝崎武光氏。
キーエンスの創業者であり、今は取締役名誉会長としてFA(Factory Automation、生産工程の自動化)業界の未来を見守っていただいています。

メディア露出が少なく、wikipediaにもほとんど情報がない方です。

僕がキーエンスに在籍していた頃は既に会長で、月1回の全社的な朝礼でお言葉が聞ける程度でした。

キーエンス(KEYENCE)の由来は、Key of Science。
今なおFA業界をリードする企業です。

そんな会社の内部にいて感じていたのは、人材の圧倒的な優秀さと、その能力を引き出す企業文化でした。
能力主義の組織に起こりがちな『ピーターの法則』からは無縁でした。

ピーターの法則とは、自分の能力の限界まで出世していくために、各階層は無能な人間で埋め尽くされる、という社会学の法則です。

「あの上司は仕事ができないのに出世している」といった愚痴を聞くことがありますが、それはこの法則にのっとったものです。

それが、キーエンスでは本当にあてはまりませんでした。

自分の仕事量が多いと感じることはよくありましたが「他の人はもっとやってる、その分給与ももらっている」と前向きにとらえることができました。

それは意図して醸成された企業文化によるものだと思います。


また、能力が高い人が集まっただけではうまくいかない、という例もありました。

キーエンスの先輩社員のなかで、ノウハウを得て、同じ業界で何人かで起業した方がいるそうです。

しかし、数年ともたずに閉業しています。

能力は十分あるのに、それだけではうまくいかなかったのです。

これは、実業家の嶋村吉洋氏が提唱する「チームをつくる、コミュニティを築く」ことの重要性を裏付けるものだと考えています。

嶋村氏ご自身もワクセルというソーシャルビジネスコミュニティを立ち上げていますが、尊敬する滝崎氏からインスピレーションを受けてのことかもしれません。

嶋村氏はさまざまなプロジェクトを立ち上げ、次世代を構成する考え方を提唱しています。

そのなかのひとつが「WorldShift」。

世の中や世界、自分の生き方をどう変えていくか。
それを宣言することの大切さを説いています。


このお二人には共通点が多いです。

・兵庫県ご出身の、実業家であり資産家。
・メディアには極力出ないため一般的には知名度が高くない。
・次世代を育てることに注力している。

このように未来を見据えてチーム・コミュニティと仕事をしている方々が、世の中に対して大きな付加価値を生み出しているのだと感じます。

岩倉隆詞

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