ホームアルカリカラーについて

皆さんこんにちは。

前回に引き続きの投稿ですが、ホームカラーのアルカリカラーについて書いていきたいと思います。

アルカリからーとは、別名「酸化染毛剤」といいます。

あれ?酸化って書いてるのにアルカリ?と思うかと思いますが、細かいこと言いますと、

酸化染毛剤(一剤)+過酸化水素水(二剤)=アルカリカラーとなりまして、この過酸化水素水(H2O2)がアルカリに働きかけます。

この一剤と二剤が反応して染まっていくのですが、

前回書いたと思いますが、髪はアルカリ性に傾くと開いて、酸性に傾くと締まるのですが、このアルカリカラーはアルカリに傾いたあと、酸に戻ってくるイメージです。

1.過酸化水素水(オキシ)で髪を開き、髪を黒く見せている色素(メラニン色素)を抜く

2.抜いた部分にカラー剤の色素が入る

3.空気と触れることでメラニンホールで酸化重合(膨らむ)して、色が定着する

大まかこんな感じです(表現が間違ってたらごめんなさい)

単に髪を染めるといってもそんな化学変化が起こっているのです。

さて難しいことはさておき、なぜホームカラーの方がサロンカラーより痛むのか?ということですが、これはオキシによるところが大きい気がします。

市販のカラーのオキシは6%なのです。

これは日本の法律で「オキシは6%までしかダメ」ってなってるのでこれが最大なんですね。

で、先ほど書いたように、オキシで髪の黒(赤茶)を脱色しますので、新しく生えてきたところには最適です。

では、以前染めた中間から毛先の方はというと、もう脱色はしてあって、明るくなってるはずなんで、同じカラー剤を塗るとどうなるか?

無駄に髪を痛めてしまうんですね。

そして、毛先には色は入りません。

ですから、ホームカラーをされる場合根元だけに塗布することを望みます。

しかし、サロンカラーですと、根本と毛先の一剤、二剤を調整しますので、ちょうどいい感じに仕上がります。

さらに言うと、色相環の考えを用いて、現状の髪色が何色なのか(赤みの茶色なのか、黄みの茶色なのか)を見極めてカラー調合してるんです。

例えば、黄みの茶色でアッシュ系したい場合、そのままアッシュ(青)を入れると緑になるので、補色の紫をちょっと入れながら調合する。

そんな感じでお客様にベストな色を選ぶんです。

美容師さんはお勉強が好きな方が意外と多いので、もし今度美容室に行かれた時に、「私の今の毛先は何トーンの何色ですか?」って聞いてみてください。

たぶんノリノリで答えてくれると思いますよ。

あと、ホームカラーを否定してるんじゃないんです。

やっぱり時間、コストなど考えるとその選択肢ももちろんありです。

ただ一点お願いしときたいのは、流す時にお湯をちょっと頭にかけてグリグリ根元をマッサージするように揉んでください。

「乳化」という行為なんですが、YouTubeとかにもどなたかあげてらっしゃると思いますが、

1.根元の薬剤を浮かせる

2.水(お湯)と混ぜることで、アルカリのパワーを弱める(髪を締める)。色の定着を促す。

こんな意味合いがあるので、もしご自身で染めるときはいきなりザーっと流さずに、お湯を少し付けて、グリグリマッサージみたいに頭を揉んでください。

そうすると、色持ちアップですよ。

それでは、最後まで読んだ頂きありがとうございました。




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