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BIWAKOトークカフェVol.2を開催しました!

2020年5月29日(金)20~21時に、「BIWAKOトークカフェVol.2 つながる清掃活動 <釣り人×バードウォッチャー> 編」を開催しました。

当日の映像は以下からYoutubeでご覧いただけます。

2020年1月26日(日)に開催した「つながる清掃活動 01〈釣り人×バードウォッチャー〉」の後、その参加者や関心のある人たちが集まって語り合うカフェを3月に準備していたのですが、新型コロナウィルスの感染拡大を踏まえて中止。でも、今だからこそできる形を模索して、このたび以下の概要でオンライン・イベントとして開催しました。

とき
2020年5月29日(金)20:00~21:00
ところ
Youtube でオンライン(ZOOM)カフェをLIVE配信
スピーカー
木村建太さん(淡海を守る釣り人の会代表・バスプロ)
森田尚さん(日本野鳥の会滋賀事務局長)
なみやさん(淡海を守る釣り人の会・大学生)
秋久保由紀さん(生活クラブ生協 びわ湖環境委員・小学生二人の母親)
進行役
村上悟(琵琶湖アローズ・NPO碧いびわ湖代表)
武田みゆき(琵琶湖アローズ・淡海を守る釣り人の会事務局長)
主催 琵琶湖アローズ
協力 淡海を守る釣り人の会・日本野鳥の会滋賀

琵琶湖アローズにとっては、ZOOMを使ったオンライントークをYoutubeでライブ配信する初めての試み。技術的にはちょっとしたトラブルもありましたが、当日は160名程度の大変多くの方にご視聴いただきました

内容についてはぜひ冒頭のURLから動画をご覧いただきたいのですが、ここでは「新たなつながりを深める」という面で、どんな成果が得られたのかを少し振り返ってみたいと思います。

バードウォッチャーからみた釣り人

釣り糸被害

冒頭で日本野鳥の会滋賀の森田さんは、「釣り人はどちらかといえば少し迷惑な存在という思いもあった」と切り出しました。それは、水鳥をカウントしているときにボートに驚いて逃げてしまったりとか、釣り糸に絡まって鳥が命を落としてしまったりとか、少なからず影響があったためです。

一方で、つながる清掃活動の企画に関わり、また活動に参加する中で、釣り人と言っても色々な人がいること、自然を相手にしているからこその野鳥に対する反応のよさなどに気づくことができたとおっしゃいました。

釣り人からみた鳥

小島さんスコープ

バスプロの木村さんは、「鳥は釣りのパートナー」だと言います。鳥の動きで魚の居場所を知ることができるし、また鳥の進む場所と自分が狙う場所が同じだったことで特別な思いを持ったとのことです。

同じく釣りが大好きななみやさんは、魚などの生き物が好きで幼い頃からよく水辺で遊んでいたようです。湖や川へ恩返しをしたいという気持ちから、清掃活動を自ら始め、広めてもいます。
そんななみやさんは、もちろん鳥にも関心はあるけど、釣りをするときに、ヨシ原で営巣している鳥がいることはあまり意識していなかったと話しました。釣り人の皆さんも、鳥に配慮しながら楽しみたいという想いはあるので、もっと知っていくことで、より生き物に優しい関わり方ができるのかもしれません。

同じく釣りが大好きななみやさんも、釣りをするときに、ヨシ原で営巣している鳥がいることは意識していなかったと話しました。釣り人の皆さんも、鳥に配慮しながら楽しみたいのだけれど、その方法を知らないだけなのかもしれません。秋久保さんのお子さんは、釣りをきっかけに自然が大好きになったそうです。木村さんもなみやさんも、「自分たちから情報を発信していきたい」と締めくくりました。

バードウォッチャーも釣り人も、同じ思い

資料見て

私たちはしばしば、人をその所属や肩書で判断しがちです。例えば「行政は堅い」というイメージを持つ人は多いでしょう。しかし言うまでもなく、「行政」という人はいませんし、そこに所属する人もそれぞれです。

今回の企画自体も、「釣り人」と「バードウォッチャー」という言葉が全面に出ています。どちらも琵琶湖の生きもの好き同士なのに、実はこれまでちょっとした心の距離がありました。しかし、今回のトークでは、むしろ大きな共通点があることがわかったのではないでしょうか。魚と鳥、対象とするものが違うようで、実はバードウォッチャーも釣り人も、同じ思いを持ち、同じものを見ていたのだと思います。

私たちは、「琵琶湖を愛する気持ちがあればつながれる」と考えています。今回のBIWAKOトークカフェでも、そのことを改めて実感しました。

(佐藤祐一/琵琶湖アローズ・滋賀県琵琶湖環境科学研究センター専門研究員)

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