見出し画像

2024‐02‐03フォーカルジストニア備忘録

罹患してから、どうやって動かしていたかわからなくなっていた。
琵琶(楽器)の先生の指導で、撥の動きの方向についてご指導いただき、それは今までもずっと指摘していただいたのだけど、ジストニアになってから、全然身体に入らなくなったという感じ。
撥の軌道について、表だけ連続で打弦するときの動きではないかと思って
でもそれが表裏のトレモロになると途端にできなくなってしまう。
この動きをするために、ずっと硬くなってしまう手首ばかりを意識していた。意識するから余計だめなのかもと思い、身体の力をとにかく抜くのを意識したのが、先月の12月。そして翌1月になり、新たに気づいたのが、動かし方の意識を変えること。一度、手首じゃなくて、前腕を回す意識にしてみたのだけど、それでは細かい動きするのは難しいなと感じ、撥の理想的な軌道に着目し、親指で押して他の指で握り返す(力はいれない)という意識にしたら、とうとう理想の動きがわかった。たぶん。
たぶんというのは、ゆっくりしかできないから。

これは感覚を思い出したわけでなく、こういう理屈でこういう音が出せるということが体感できたということ。きっと罹患前は何も意識せずできていた。理屈も何もわかっていなかったとも言える。

今は取り戻すとか、過去からなにか得るのではなく
一から、最初から練習するのだ、という感覚。

やっとやり方がわかったということが嬉しい。
つい、前にできたことがあるとなると
すぐにできるようになるんじゃないかと思ってしまうけど
楽器を習いはじめたことを思い出し、
何ヶ月もかけて一つずつ奏法を身に着けていった頃のように
ちょっとずつ、練習しなくては
絶対にいけない。フォーカルジストニアにおいては。
焦ってできるわけでないし、
地道にやっていかなくてはと、毎日
自分に言い聞かせている。

原因がわかり、動きの方向性も見えた今、
フォーカルジストニア改善の鉄則ともいえる
症状の出る動きはしない、
というのを守り、トレーニングしていけば
改善へ向かうのではと期待している。
でも単純なことだけど、
曲の流れにのると、症状がでるスピードになってしまうし、
簡単ではない。
忍耐しつつ、前向きな気持を保つこと。
開き直ること。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?