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失ったもの
私の母は胃癌です。
(初めて私のnoteを読んで下さっている方は、マガジン「母の記録」にて、これまでに母と私達家族に起こった出来事を記していますので、よかったらそちらの方も読んでみて下さい。)
胃全摘出の手術を無事終え、3日目には病院内をお散歩するほどの頑張りをみせた母は髪の毛も以前の様に生え揃い、退院してからも日課のお散歩をしたり、ご近所の友人とお茶をしながらお喋りを楽しんで過ごしていました。
そんな中、白い影がまた見つかり卵巣へ転移している事が分かりました。そして母は、卵巣と卵管を失いました。
検査の度に、また転移しているんじゃないか…と、父や私達以上に不安に思っていたと思います。
新薬の抗がん剤治療を受けることになり、奇跡がまた起こるんじゃないかと期待していました。
『今日は抗がん剤どうするね、点滴だけでもよかよ…って先生が言わしたけん、抗がん剤打ったらキツかけん点滴だけ打って帰って来た。』と母から連絡があり
『先生が打たんでよかって言わすなら、いいっちゃろね。』と、私も最初のうちはそう思っていまた。
今日も点滴だけ?…、不安に思い電話で父に聞くけれど、先生がそう言うから、抗がん剤打ったらお母さんが2〜3日キツくて起きれないから…はっきりとした返事が返ってきませんでした。
それからしばらくして、食欲不振になった母は2〜3日入院する事になりました。
退院する日、私も父と一緒に母を病院まで迎えに行きました。少しは体重も増えて体調もよくなっているのではないかと思っていましたが、ほんの数日で母はまた更に痩せていました。
この時母は、もう抗がん剤治療が出来る状態では無かったのでした。
#胃がん #お母さん #闘病中 #抗がん剤
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