2024年4月
【色々な感想】
「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」
恐らくシュタインズゲートが大ヒットしたからだろうが、アニメの場合にはある程度「タイムループもののお約束」的な、外してはいけないタイムループのルールが存在するのに対して、実写の場合はまだ約束事が曖昧で、多少の矛盾は咀嚼して楽しむものという印象があったので、実写で詰将棋のような綿密なタイムループものを見られたのが、まずすごく良かった。
それから、ループものは基本的に「自分の求める結果を達成するために主人公がループをする」という作品が殆どだと思う。少なくとも私はそれ以外のループものを今まで見たことがなかった。が、MONDAYは「主人公のループに巻き込まれたサブキャラが、主人公としてループを解決する」話である。これが何を意味するかと言うと、主人公は「ループの動機となっている未練は何なのか」「何をすると再びループが起きるのか」を知らず、手探り状態でループを解消しなければならないのである。
ループの引き金も分からないので、何をきっかけとしてループを抜けて翌週が始まってしまうかも分からない。憧れのデザイン事務所から引き抜きの声がかかっていて、その事務所との引き抜き前最後の仕事を行わなければならない主人公にとって、”今週”を滞りなく乗り切ることは死活問題である。翌週以降の自分が「自分の求める結果を達成する」ために、通常の激務と並行しつつ、ループの動機とループから抜け出す術を考えなければならないのだ。
ループを繰り返すにつれ変わっていく人間関係、会社という形式を生かしてループの解決へ突き進んでいく様、どれを取っても面白いので是非観てほしい。
『ヴァニタスの手記』11巻
目つきと性格が悪くて何考えてるか分かんない余裕のある黒髪のクズにガチ恋しがちなところがあるので、つくづく現実にこの好みが反映されなくて良かったと思う。
高校生の頃にパンドラハーツの連載が終盤で、友人とドキドキハラハラしながら望月先生の救いと絶望の世界を垣間見ていた。その頃からずっと、望月先生の大ファンである。
11巻は大きな話と話の間の繋ぎという感じの話数が多かったが、パンドラハーツの展開的にこの辺りが物語全体の中盤で、ここから辛い方向に話が一気に動いていくんだろうなと今から覚悟している。
それから、望月先生デビュー20周年企画誠にありがとうございます。一昨年パンドラ15周年の展覧会を開催してから、こんなに早く次の企画展をやってくれるなんて、生きてて良かった。今回も有給初日参加で貢ぎますので、よろしくお願い致します。
ちなみにパンドラ15周年企画の時は血涙を流しながらエリオットのピアスを買った。読んでいる人には分かるだろうが、何でこんな残酷なグッズを……?
『山田くんとLv.999の恋をする』9巻
昨年放送していたアニメでハマって、アプリで連載を読みつつ単行本も全部買っている。他であまり見ないタイプのキャラ造形が多くて面白い。
あと他の恋愛漫画ではお決まりのイベントごとを全部ぶっ飛ばして話を進めているのが本当にすごい。「恋愛漫画を書いてください」と言われた時に、私にあの作品は出力出来ない。
それはそうと休載が延びに延びていてまひろ先生の体調が本当に心配である。どんな漫画でも完結を見届けられないことほど悲しいことはないので、好きなだけお休みして元気になってから戻っていらしてください……。
『ダンジョン飯』
1月からアニメを視聴していたが、満を辞して原作を読んだ。すごく面白い。隅から隅まで人間関係と世界観、ストーリーと派生する動線に気を配って作られた話だと思う。マルシルちゃんがめちゃくちゃ可愛くて好き。ライオスの話通じない感も好き。
人間観察好きなカブルーにだけは、物凄く同族嫌悪的な何かを感じてしまってダメだった。お前人間観察が趣味の癖に、僕が一番世界平和のこと考えてますみたいな顔すんなこの性悪と終始思っていた。
【出来事】
3月末に胃潰瘍?(胃カメラまでにある程度治ってしまったらしく、多分胃潰瘍というところまでしか分からなかった)の症状が悪化し、4月半ば頃まで毎日寝込んでいたのでほぼ何もしていない。2週間ほぼ毎日熱が出ていて、おじやを食べてすら胃がミシミシ言っていて本当に辛かった。胃潰瘍にはならない方が良い。
ブイズケーキ
コージーコーナーでコラボしていたイーブイのケーキを食べた。ブイは人気だブイね。可愛くて美味しかったブイよ。
去年も今年もピカチュウがバナナピカだったけれど、子どもが食べるケーキだからだろうなと思った。ターゲットの年齢ではないと思いますが来年も全然食べます、また作ってくださいコージーコーナーさん。
RWBYベストエピソード上映会&トークショー
制作会社たるRooster Teethの閉鎖が発表されるまでの間にRWBY10周年企画として上映会の告知をし、閉鎖発表と抽選応募期間を被せてきたワーナーブラザーズは鬼だと思う。10周年企画を実質の葬式にするな。
前述の通り、暫く胃潰瘍で寝込んでいたせいで文フリ原稿の執筆が全く進んでおらず、何ならまだ少し熱が出ていてかつ〆切が48時間以内に迫る中、意地だけで参加した。でも参加して本当に良かった。
事前に人気投票があり、その得票数に応じて各シーズンから1エピソードずつ上映されるという形式の上映会だったのだが、のっけから「第7位 vol.6 10話」という文字だけ表示され、何の説明もなく10話(しかもvol.6最終話でもない)の上映が始まって、玄人向けすぎて笑ってしまった。確かにグッズ身につけてる玄人オタクばっかりだったけど。
トークショーのチームRWBYが仲良くてほっこりした。あとvol.9で晴れて公式カップリングとなったヤンとブレイクが観客にマウントを取りながらイチャイチャし続けていてファンサが過ぎた。私はホワロ(white roseの略、ルビー・ローズとワイス・シュニーのカップリングを指す)のオタクなので「ルビー・ローズには恋愛描写がなくて……」みたいな話が出た時に「あんなにワイスのこと好きなのに!!?」と叫びそうになったけど、最後にヤンとブレイクを真似てルビーとワイスがハートポーズを作ろうとして、もにょもにょ失敗していた姿を見て完全に満足した。解釈一致のホワロすぎる。
RWBYの監督であるケリーさんもRWBY復活に向けて動いていると言っていたし、心を折らずにRWBYの復活を待とうと思う。
北海道
GW前半に北海道へ行った。前に行ったのは小学3年生の時だったので、ほぼ初見北海道だった。
お寿司をたくさん食べた。以前友人が「寿司好き過ぎて毎日食べたい」と言っていたのを聞いた時にはそんな大袈裟なと思ったが、確かに私も寿司なら毎日食えるかもしれない。特に北海道ならではのネタ(生のにしん、桜鱒や鮭のめふんなど)がたくさん食べられたのが嬉しかった。
ウポポイミュージアムが一番興味深かった。
アイヌの伝統的な儀式のショーなどが上演されていたのだけれど、ショー自体は撮影禁止になっていたりして、文化人類学者の監修が入っていそうというか、文化保存と見せ物にしない折り合いをちゃんと探っているんだなと思った。
あと景色のスケールがデカ過ぎて、いつもと同じ速さで景色が過ぎ去るよう運転していても速度計を見ると100km出ている、ということが頻発して怖かった。北海道はでっかいどう。
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