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2024年2月


 「ビッテちゃんのnote読みたい!」と言ってもらえたことをモチベに、月の総まとめみたいな備忘録を暫く綴っていこうかなと思う。
 体調を崩したり俄かに発生した長時間労働をこなしていたら、初回の時点で既に10日遅れでの2月分の更新になっているけれど、細かいことは気にせず自分のペースで更新していきます。



【色々な感想】


『シャーロックホームズの凱旋』


 森見登美彦の10年ぶりの新作と聞いてびっくりした。10年以内に何か読んだ気がしていたけど、言われてみたら四畳半を読み返し続けていただけだったかもしれない。この本読んで憤死する工藤新一が走馬灯のように何度も頭を過った。でもドイルは手を叩いて喜びそう。


『吸血鬼すぐ死ぬ』


 脳が疲れていると吸死くらいしか受け付けてくれず、特に鬱が酷かった2月前半は狂ったようにアニメと漫画をリピートしていた。好きな吸血鬼は野球拳大好きとゼンラニウムと君がエッチなことを考えると流れ星を降らせるおじさんです。今友人たちと夢小説を書く遊びをしているお陰で(?)ロナルドの夢小説を執筆中なので、それもどこかでnoteに載せようかな。


『麗しのアラベラ』


 「ジェイン・オースティン関連の書籍を読んでいた時に、ジェイン・オースティンの系譜を継ぐ作家として本作品の作者(ジョージェット・ヘイヤー)が出てきた」というかなり真っ当な入りで読み始めたが、この作家はロマンス小説の祖として知られており、側から見ると冬季鬱で疲れ切ってハーレクイン文庫と吸血鬼すぐ死ぬを反復横跳びし続けている人になっていた。ジョージェット・ヘイヤーのロマンス小説は、女癖が悪くて(でも淑女には手を出さない)底意地の悪いロンドンの金持ち男が、田舎から出てきた破天荒な(でも上流階級と結婚するに足るだけのジェントル階級出身ではある)器量は良くないおもしれー女に振り回され続けるという、コテコテの様式美から構成されている作品が非常に多い。やっぱり王道って大事だよね。
 中でも本作は、「田舎から一家の命運を背負って結婚相手を探しに出てきた主人公が、失礼な男への反発心から自分が大金持ちであるという嘘をつき、社交界でにっちもさっちもいかなくなっていく」という、「おもしれー女」と「何よあんな男!」の様式美を掛け合わせたみたいな作品で、本当にキャー🙈と言いながら読んでいた。


『マシューズ家の毒』


 日本ではロマンス小説作家として知られているジョージェット・ヘイヤーは、実は海外ではミステリ作家としても名高いらしく、本作はそんなヘイヤーのミステリーシリーズである、「ハナサイド警部シリーズ」の2作目に該当する。心の底から一族に嫌われている金持ちが死んで、誰もまともに悲しんだり喪に服したりしないので全員容疑者に見えるという、ロマンス小説で人間関係を描きなれてる作家らしい斬新な犯人の撹乱が行われていて、読んでいて楽しかった。

『公爵シルヴェスターの憂い』


 本当にジョージェット・ヘイヤーばっかり読んでるからな!! 前述の通り、ヘイヤーの作品は破天荒な女と底意地の悪い男の話が非常に多いけれど、本作はその様式美からは若干外れた作品である。
 継母の元で抑圧されて育った主人公のフィービは、ある日突然お金のための結婚を継母と父に画策される。しかもその相手は、フィービが執筆したロマンス小説でとんでもない悪役に仕立てたほどの、高慢ちきで嫌な男だったのだ。頼りにしている実父にすら縁談の中止を断られたフィービは、生活も名誉もかなぐり捨てて祖母のところへ逃げ出す。幼い頃に爵位を相続し、退屈に上に立つ者の義務を果たしてきたシルヴェスターは、礼儀知らずにも自分から逃げ出したちんちくりんに対して「結婚してやる気もなかったのに、俺をコケにしやがって」と反感を持ちつつ、ひょんなことから行動を共にするうち、やがて彼女から目を離せなくなっていく。しかし、社交界で話題になっている、明らかにシルヴェスターを揶揄した小説の作者がフィービだと知り、徐々にその感情が捻じれていって……。
 終盤のシルヴェスターが最高過ぎて、中学生みたいな反応をしながら読んでいた。プライドと感情でぐちゃぐちゃになっている人間を見るのが大好き。
 ちなみに、ヘイヤ―の邦訳ロマンス小説は基本絶版・電子書籍なしという状態なので、このnoteを読んで気になった方がいた場合には至急全ての邦訳紙版を中古で買い漁ることを強くお勧めする。一冊読んだらもう戻れないから……。

『ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』


 今月は本ばかり読んでたので映画はほぼ観なかったのだけど、ハイキュー!!は俺以外皆見に行ってる状態だったし、特典が欲しかったので見に行った。
 正直最初の変人速攻時点で涙腺がやばい。山崎とツッキーのBL描き続けてる人がいるの分かりすぎる。研磨可愛いよね。
 この世代のご多聞に漏れず私もハイキュー!!に自分の青春を重ね合わせているので、ああ終わっちゃうんだなという気持ちになった。ハイキューって本当に終わっちゃうんですか!!?

ンゴちゃんの環境保全家配信


 サロメ嬢とンゴちゃんセットで見てる人異様に多くない? かく言う私もその一人です。
 サロメ嬢は普通にゲーム上手いけど、ンゴちゃんは本当に下手くそなので、同じゲーム下手として並々ならぬシンパシーを抱いてしまい、ンゴちゃんの環境保全家カービィをひたすら作業BGMとして流していた。分かるよ、ゲーム下手こそ何かRTAとか縛り配信とか憧れちゃうよね……分かるよ……。Switchファミコンの時間遡行めちゃくちゃ便利だよね……。分かるよ……。


むげんのチケット


 初めて自分の裁量で遊んで良いゲーム機を手にしたのが小6だったので、幼少期ポケモンのゲームはほぼ出来なかったのだけど、その中で唯一持っていたのがルビサファだったのでルビサファへの思い入れが強く、正直これがラティの曲だと判明した時点で好き! と思っていた。アニポケだけは際限なく見ていた(冗談じゃなくダークライまでの全映画を50回ずつは見ているはず)から映画も大好きで、映画にまつわる歌詞が沢山盛り込まれていたのも嬉しかった。あと歌い手全盛期にまらしぃ含む○○みた系動画をニコニコで見まくっていたので、まらしぃが今でも元気に演奏などして生きているという事実が何とはなしに嬉しかった。
 余談だが、何故ゲーム機を買う文化のなかった実家でルビサファだけ持っていたかというと、10歳くらいまでほぼ毎朝ポケモンパンを食べていたお陰か、ポケモンパンの懸賞でサファイアのソフトが当たったからである。他にポケモンパンの懸賞応募で当たったシール帳が6冊家にあった記憶があるが、当時ポケモンパンの懸賞が当たりやすかったのか、当たりにくさを凌駕するほど我が家が尋常でない数のポケモンパンを食べていたのかは分からない。


【出来事】

新横浜ラーメン博物館


 これを逃したら一生この施設に行くことがない気がして、新横浜ラーメン博物館の吸死コラボへ行った。
 コラボものとしてあるまじきほどコラボラーメンが美味しかった。オタクとしての矜持が急にむくむくと湧いてきて、初めてアクスタとぬいぐるみキーホルダーをポチってから臨んだが、アクスタ撮影って楽しいな……と思った。

コラボラーメンとアクスタなど


ミシュランのおでん


 先輩の提案で高級おでんを食べに行った。
 元々おでんは好きだけど、これは今まで食べたことのあるおでんとは別次元の美味しさだった。
めちゃくちゃ拘ったおでんは具材毎出汁を変えるという話になるのだと学んだ。
出汁もめちゃくちゃ美味しかったので全部飲み干していたらお腹がタポタポになった。でも美味しかった。


えのきと厚揚げのおでん。えのきが特に美味しかった


スキー


 日帰り交通費込みの数万でスキーに行ける便利な時代になったよ! と友人が教えてくれたので、5年ぶりにスキーへ行った。
 感想をつらつらと書いた前半部分を読んでもらえれば分かる通り、私は根っからのオタク陰キャなのだが、私の家族は父サッカー部、母テニス&バスケ部、妹水泳部という冗談みたいな陽キャ構成なので、何で私みたいなド陰キャがこの家から排出されてしまったのかは我が家最大の謎である。
 私が陰キャの話は置いておいて、ともかくそういう家に生まれており、小学生の頃から冬は毎年スキーに行っていたので、しばらく滑っていなかったが全然普通に滑れた。めちゃくちゃ筋肉痛にはなったけど。
 あと思ったよりスキーは好きだなと思った。水泳も含めて、運動嫌いな私が何年もやらされて、それでも続けられた運動は何だかんだ好きなんだなということに気づきつつある。


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