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【チャンネル登録者57万人】Graham Cochraneに学ぶ、Podcastの録り方と音質を良くする方法【音声コンテンツ】

Recording Revolution(YouTubeチャンネル登録者約57万人/2020年6月29日現在)のGraham Cochraneが、ポッドキャストのミックス動画をアップしています。

How To Mix Your Podcast In Garageband (and make it sound better)

彼がRecording Revolutionとは別ブランドでやっているチャンネル(個人名義)のポッドキャストを、どうやって録音しているかの解説です。

今回の記事は、こちらの動画の日本語解説編。ただし筆者の英語は完璧ではないため、ザックリめな解説です。あらかじめご了承ください🙇。


Podcastの録音機材

オーディオの編集に入る前に、まずは録り方から。録音環境は別(下記の動画)で紹介されているので、それをもとにまとめました。

マイクはRode Podcaster (USB Microphone)

パソコンへは、マイクからOWC Travel Dock USB-Cを経由して接続。

「録音~ミックス~書き出し」の全行程を、GarageBand(ガレージバンド)で行っています。

ちなみにGrahamは、PodcastとYouTubeの収録を同時に行っています。なので、音声と一緒に映像も撮影。カメラはPanasonic Lumix G7を使っています。照明用のライトは未使用。

※彼はワンテイクをそのままアップしています。ブレスのカットや編集など無し。しかしそれは、これまでのRecording Revolutionでの積み重ねあっての芸当かと……。

AppleやSpotifyへの、Podcast配信にはlibsynを使用。

YouTubeへアップする動画は、Apple Final Cut Pro Xで微調整後、音声をガレージバンドでミックスしたものへ差し替え。カメラ内臓の音声は使っていないので、PodcastとYouTubeは全く同じ音声を配信していることになります。


音声トラックの処理方法

モノラルの音声トラックにはプラグインを3つ使用。そしてマスタートラックでは2つプラグインを使っています。

まずはトラックから。

①Waves NS1(2:34-)
Wavesのノイズサプレッサー。エアコン音や、不要な部屋の残響をカットしています。これだけ外部製品で、他はすべて付属のプラグインを使用しています。

プラグインの公式ページには「セリフ、吹き替え、放送、音楽用途などに最適」との記載が。

ただしNS1はノイズを除去するかわりに、パンチや抜けが失われます。音がちょっとこもる感じですね。それを補正するのも兼ねて、次の処理へ続きます。


②ガレージバンド付属のEQ(3:32-)
ポイントは以下の3つ。

・100Hzからハイパスフィルター
・200Hz周辺を少しカット
・6800Hzからシェルフブースト

これにより声がスッキリし、少しブライトさを取り戻しています。


③ガレージバンド付属のコンプレッサー(4:18-)
ソフトコンプレッションですがゲインは+6db、ONにすると明らかに音量が上昇。ゲインリダクションは多少行われているようですが、あまり数値を気にしてない(?)ようです。


マスタートラックの処理方法

最後にマスタートラックの処理。

①Exciter(5:46-)
NS1で失われたブライトネスを戻す意図があります。

②Limiter(6:34-)
ここで音量を必要なレベルまで上げて、完成。


以上がGraham Cochraneのポッドキャスト録音方法です。

動画のコメント欄でも話題になっていますが、もとのトラックによってはExciterの前後でDe-Esserを使うのも良いですね。高域をブーストした場合、耳に刺さる部分も一緒に持ち上がってしまうことがあるので。


彼の個人名義YouTubeチャンネルでは、ポッドキャストの音声を実際にノーカットでしゃべり続ける映像を見ることができます。しかも40-50分尺! 


Podcastをある程度定期的に配信していくと、徐々にトークテーマがなくなってくるかもしれません。そんなときにネタ切れを避ける方法を、こちらで紹介しています▼



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