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【メタルコア中心】知る人ぞ知るブレイクダウン【トップ10】

好みと独断と偏見にもとづき、
ぼくが影響を受けたブレイクダウンを紹介します。

「これはメタル(orメタルじゃない)!」
みたいな議論をする目的は一切ないので、
あらかじめご理解ください(お手柔らかに🙏)。

全部でキリ良く10曲、
ナンバリングしましたがとくに優劣はありません。
Spotifyで聴けないものや、
過去に紹介してきたバンドはなるべく省きました。

Breakdown of SanityやErra、そしてABRなど、
有名どころはあえて選んでいません。

「へー、これ知らなかったな~」
という出会いがあれば幸いです!

もし全て知っていたら……友達になりましょう🤝。

※大体の再生位置をブレイクダウン手前にしてます。


➓ Killing The Messenger - Savior

アメリカのメタルコアバンド(解散してます)。
For Today好きな人はかなりグッと来るかと。
2016年のフルアルバム収録、曲ラストの展開。

刻み自体はシンプルなパターンですが、
「フィルター+パン振り」のギターが、
アクセント効きまくっていて最高です。



➒ Everything Burns - Scars

イギリスのメタルコアバンド(解散してます)。
2010年にRising Recordsからリリースした1stから。
サビ終わりのリフブレイクダウン。

「メタルコア」と書いたものの、
シャウトはほぼないので、形容が難しいサウンド。
強いて言うならMutiny Withinが結構近いかも。
リフワーク自体はIKTPQっぽいです。

パートも厳密にはブレイクダウンじゃない感あるけど、
サビ終わりのカウンター的配置って意味で。

アルバム通してかなりクオリティ高いし、
いま思うとめちゃくちゃ影響受けてる気がします。
昔ディスクユニオンで買って、超聴いてました。

マニアの皆様は隠れ名盤としてぜひチェックを。



➑ In the Midst of Lions - Reborn

Facedown Recordsが誇るアメリカンデスコア。
2010年の2ndアルバム最終曲の最後のブレイクダウン。
The Machineも良い曲ですが、あれはPVで有名なので。

ぶっちゃけ当時、
一瞬For Todayと見分けがつかなくなりかけてたの、
自分だけでしょうか?(結構似てるとこあるよね)

テープストップっぽくして落とす感じ💯。
終わりの効果音も仰々しすぎて最高の一言。

ちなみにライブではペグを回して音を下げるという、
かなり直球なやり方をしているのが確認できます。



➐ Smoke Signals - Moving On

元Bermudaのメンバー在籍Smoke Signals。
2016年のフルアルバム収録。

ラストの硬派なクリーンからのブレイクダウン。
刻みに対してキックが独立して組み合わさっていて、
初めて聴いたときかなり痺れました。

デジタルなギターグリッチが、
2周目にはあえて消えるのもほんと最高。
冷たいシンセも世界観に合っていて良いです。



➏ Molotov Solution - The Final Hour

2011年の3rdフルから。
あらためて聴いてもマジで2011年の作品とは思えない、
恐ろしいくらい時代の先を言っていたサウンド。
いまさら自分が紹介するまでもないのですが、
最近こういうのハマった人にこそ、聴いて欲しいです。

ラストのブレイクダウンも最強ですが、
あえてイントロ側のブレイクダウンを推したい。
このR側で動くギターが強すぎて上がる。
(アウトロではパターンが変わってるのも最高)

曲だけでなくエフェクトの入れ方も洗練されていて、
サウンドプロダクション的にも超ハイブリッド。
エンジニアのWill Putneyはこの頃から圧倒的ですね。
Insurrection自体名盤すぎるのでピンと来た方はぜひ。



➎ Invent, Animate - Half-Life

後のアルバムバージョンも良いけど、
このシングルバージョン、最強。

1:14で一瞬入るピアノブレイクが、
アルバムではカットされてるんですよね(なぜだ)。
バッキングも微妙に強いほうに変わってる。

(もちろん好みの問題ではあるんですが)
ピアノからギターフレーズへの流れは、
めちゃくちゃカッコいいなと思ってました。

ちなみにIAは2012年にWaves(EP)を出していて、
それが一番最初の作品のはず。
(なぜかSpotifyにはない……)



➍ Griever - The Sickness in Me

イギリスメタルコア界が誇る陰の良心的存在。
2019年リリースのシングル。

過去作に比べるとなんとなくリフが減っており、
「あれ…大丈夫かな?」と思わせてからの、
突然のThe Demonstrationすぎるリード登場。
これはズルい。ズルすぎる。

ブレイクダウンに入る手前まで、
あえてリズム無視気味なボーカルラインもやばい。
300%ブレイクダウンが来るとしか思えない展開、
Phinehasの名作Dark Flagで狂えた方は必聴。

そして最後フェードアウトが進行するとこのシンバル。
チャイナ➞クラッシュ➞チャイナ(半分)ときて、
「もう音鳴ってなくね?!」あたりの3:58!

ラストでチャイナの刻み間隔が元に戻るんだよね。
ほんと最高。これだけで3時間は語れます。
(そこ2~3秒なので、大音量の戻し忘れに注意)



➌ Above This- D Rugs (Roger That)
※音量注意

「曲が云々」というかAbove Thisの存在が。
今となってはブレイクダウンレジェンド。
個人的にはBreakdown of SanityやAttilaよりも先に、
ブレイクダウンといえばこのバンドでした。

(プロダクションの質はさておき)
振り切ったベースドロップとリリースペースで、
2012年前後はとてつもない勢いだった気が。
歴史をたどる意味で、名をあげておきます。



➋ As We Fight - Embrace This Hell

デンマークのツインボーカルメタルバンド。
Good Lifeからリリースの1st(2004年)。
ときにニュースクール的ともいえるリフワークと、
1stらしい衝動的エネルギー量を楽しめる1枚。

「メタルコア」とはちょっと違う気もしますが、
この最後のパートはコアリスナーもいけるかと。
メタルコアっぽいパートをきっかけにして、
他のジャンルに興味を持っていけば、
音楽的視野を広げやすいと思います。

なおブックレットのThanks欄には、
RaunchyやMnemicの名前が。
良い意味でごった煮なサウンドも含め、
当時のデンマークシーンの様子がうかがえる。



➊ Lower Definition - Versus Versace

アメリカのポストハードコアバンド。
2008年リリースの大名盤フルアルバムから。

LDのスゴいところは、
音使いでブレイクダウンを予告してくるところ。
単純なリズムや展開で匂わせるのではなく、
不協和音であったりコードであったり、
音の響きを組み合わせることでアプローチしてくる。

ギターの音は「メタル」ではないんですが、
真の聴かせどころが「展開の運び方」にある。
なので、こういうサウンドの方が映える仕組み。

なかには急転直下っぽい曲もあるんですが、
「スムーズな急転直下」というか……。
ギターフレーズめちゃくちゃセンスフルだし、
メタルコア勢にはないアルペジオを堪能できます。

バンドは再始動の雰囲気を漂わせていて、
完全に止まってないのは嬉しいですね。


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以上、全10曲お届けしました。
あいにくSpotifyにないのも多かったな…
というわけで、最後におまけ編で3曲紹介。


▼おまけ

紹介したかったけどSpotifyになかった作品。

A Dozen Furies - The Cycle

Blind WitnessのBaby One More Notchと並んで、
ピックスクラッチからのブレイクダウン殿堂入り。


They Came Bearing Arms - Never Enough

一番最後のブレイクダウン、不思議なリズム。
生ドラムをエディットせず合わせたのかなんなのか。
良い意味でビビったパートです。

バンドはLifelinesに名前を変えたあと、
消息がよく分からなくなってしまって無念。


INDREAMS - In Ruins

2012年頃フランスからいきなり登場したバンド。
その群を抜いたクオリティの高さから、
確実に覇権を握るだろうと予想されていたが、
登場と同じくらいのスピードで突如消滅。

ベースのThomasとギターのThomas(ややこしい)、
一応消息はつかめましたが、音楽はやってない様子。

最後のローチューニングへの落としは、
今なおモデルケースとして色あせないですね。


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ホントにキリがないので、このあたりで終わります🙇
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!


Spotifyの方ではプレイリストを作ったりしてますので、ユーザーの方はぜひ▼




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