空っぽ

もしも僕の魂が誰かの体に入ったとする。
そうしてもその誰かのことを僕の思うように動かせないだろうけど、

僕の体の中に誰かの魂が入り、僕を操ることは容易いことなんだろうなあ。と。

僕の全てが空っぽだということ。
ただの塊が何年も動いているだけ。

命を粗末にしてはいけない、
生きたくても生きられない人が五万といるんだと、
死ぬほど言われてきたけれど、
生きたくなくても生きなければならない人も五万といる。
生きたいと思いたい。
この世に縋り付いていたい。
そのほうがかっこいいからね。

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