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純白のモンスター

冬の間見られる自然が作りだす芸術、幻想的な樹氷。その迫力ある姿からスノーモンスターとも呼ばれています。樹氷とは0℃以下で吹き付けられた水の粒が樹木に凍結して付着し、白くもろい氷層が出来る現象。初めは樹木(アオモリトドマツ)に氷の花が咲いたようになり、次第にその隙間に雪が入り込んで固まりながら成長して樹氷になります。大きく育ったものは、まるでモンスターのような形となります。

ここは八甲田山。八甲田山といえば、世界的な豪雪地帯で、かつて高倉健産と北大路欣也さん主演の映画『八甲田』でも知られる悲劇的な事件があったことで有名です。今はスキー場もあり、四季を通じて観光客が絶えません。特に冬の樹氷の規模・壮観さ・豪快さは蔵王・八幡平をしのいで、日本一と言えます。この樹氷は例年1月~2月頃が見頃です。

樹氷観光は八甲田ロープウエイで山麓駅から標高1,324メートルの田茂萢岳にある山頂公園駅を目指します。その途中、眼下には幻想的な白銀の世界が広がり、津軽平野や岩木山、陸奥湾が眺められます。やがて山頂近くになると樹氷が見え始めます。ロープウエイから降りると、すぐ目の前に大きな樹氷が立っており、スノーシューでぐるりと回るコースもあるので、歩いてみましょう。

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八甲田山の宿泊は八甲田ホテルがオススメ。高級リゾートホテルですが快適で、青森の雪の深さを味わいながら温泉に入れます。また、青森でも最も雪深いと言われる酸ヶ湯温泉にも送迎バスが出ています。酸ヶ湯温泉は、標高約900mにある三百年の歴史を誇る由緒ある湯治場で、自慢の総ヒバ造りの巨大な「千人風呂」が有名で、国内で初めて国民保養温泉地に指定された温泉です。近年は雪が多いことで有名sになっています。

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酸ヶ湯温泉は、鹿が湯に浸かって傷を癒していたことから「鹿湯」と言ったのが名前の由来。その後、酸性の強い湯であることから「酢ヶ湯」「酸ヶ湯」と変わりました。筋肉痛や関節痛、冷え性、疲労回復など、さまざまな体の不調に効果がある「療養に適した温泉」です。ヒバ千人風呂は、千人も入れる広さだということから名付けられたそうですが、浴場は約160畳。テニスコート1面分の大きさです。高さ約5mの空間には、柱がなく、木材は青森県産のヒバをふんだんに使用。2つの湯船はそれぞれ源泉が沸いているという珍しい温泉です。極寒の酸ヶ湯温泉は積雪も半端なく、ゴールデンウイーク頃まで雪が残っています。2メートル越えは当たり前で、2013年2月に566cmというアメダス観測史上、過去最高の積雪を記録したほどです。今年は雪も多いので、また記録を作るかも知れませんね。

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