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城を見る

城マニアの人は、多い。古いまま残っている城、復元した城などを観るというならわかるが、今は建物はないが、石垣だけが残っているという城もある。大きな石垣はかつての城の大きさと建物を思い浮かべることができるというわけだ。しかし本当のマニアは、今は山や森になっているが、かつてはそこに城が建っており、かすかな石垣が残るところを探して楽しむのが、城マニアらしい。まあ、わからない訳でもないが、それはベテランの城マニア。一般人は復元してある城を見学する方がわかりやすいだろう。

その中でも金沢城は、「歴史的建造物の復元により、往時の城郭の雰囲気が感じられ、歴史を偲べる公園」として整備されている。99年から復元工事が始まり、現在は2015年から始められた第3期工事として鼠多門・鼠多門橋の復元と石垣の保全が進んでいる。
この復元で菱櫓や五十間長屋、橋爪門、河北門、石垣の保全、堀の水堀化などが行われ、次第に金沢城の素晴らしさがわかってきた。
さすが、加賀百万石という感じである。中に入れるところもあるので、是非見に行ってみてはどうだろう。

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菱櫓は二の丸の北東の隅に配置された物見櫓。建物の高さは17.34mで石垣は11.7mある。ここは大手と搦手を見張る防衛の要で、堀に面した壁には出し(石落とし)が設置されている。出しは出窓のようになっており、三方に窓があり、床面の蓋が開く。戦いの際は石垣を登る敵に向かって石を落とすのである。窓は鉄砲狭間になっている。菱櫓の名前の由来は、建物の床面が菱形になっており、広い角度で見渡せるようになっているという。



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