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初鰹

高知県で食べる初カツオは早い。高知県でカツオのたたきといえば、中土佐町の久礼大正町市場が有名です。ここはワラ焼きのカツオのたたきをはじめ、獲れたての海の幸や干物、地元の野菜や果物など、美味しいものが並んでいます。中土佐町は昔からカツオの「一本釣り」で有名な漁師町。「1本釣り」は江戸時代から続く伝統の漁法で、カツオを竿で1尾ずつ釣り上げるので、網漁法と違って痛みも少なく、味が抜群に美味しいのです。

漁船が停泊する風情あるこの町は、2011年に漁師町として初めて、国の「重要文化的景観」に指定されたそうです。市場の入り口には立体的なカツオの看板が堂々と光っています。市場としてはこぢんまりとしてはいますが、いきのいい掛け声が飛び交う鮮魚店や漁師のおかみさんがアーケード内に露店を出しています。
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露店では獲れたての魚をさばいてもらい、食べることもできます。カツオは春の「初鰹」と秋の「戻り鰹」の2回。特に「初鰹」は関東は4〜5月ごろですが、高知は3月ごろから食べられます。カツオのたたきは、ワラ焼きで食べるのが一番。天日干ししたワラを釜に入れて燃やし、塩をふったカツオの冊を網に乗せ、強い火力で一気に表面を焼いてワラの香りを付けます。

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黒潮がすぐそばを通る中土佐町は美味しい魚が豊富に獲れます。この日はきれいな太刀魚が並んでいました。

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中土佐町ののどかな入り江の風景。

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