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金沢の涼

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金沢市内、長町武家屋敷跡の土塀沿いを流れる「大野庄用水」は、金沢で最も古い用水です。犀川から取水して、市街地の防御や防火、融雪、灌漑や運搬などに利用される多目的用水のために作られました。今も悠然と流れる様は、昔と変わらぬ風情と情緒があり、暑い夏に涼しげに感じられます。

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長町界隈で武家屋敷跡と庭園を公開している「武家屋敷跡 野村家」は、加賀藩の藩祖前田利家に仕えた直臣、野村伝兵衛信貞の屋敷跡です。代々奉行職を歴任し、広大な屋敷を拝領していましたが、武家制度解体とともに住人は代わり、この建物は豪商、久保彦兵衛の屋敷を一部移築したものだそうです。なんと言ってもみどころは世界的に有名な庭園です。かつて米国庭園専門日本庭園ランキング3位、ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」でも二つ星を獲得しています。大きく開け放った座敷から緑いっぱいの庭園が眺められ、樹齢400年以上の山桃やシイの古木が趣を出し、池には鯉が悠々と泳いで、暑さを忘れる一瞬です。

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つくばいに落ちる水が美しく輪を描く。そんな風情も美しい。

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二階の茶室から庭を眺めるのもまた良し。抹茶をいただきながらゆったりと庭の木々を観る。暑さも忘れる一瞬です。

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