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クラリムステラおつかれさまでしたの感想記事

前回の記事より抜粋

海の底から追い返されました。こんばんは。Etrisです。
クラリムステラ、終わってしまいましたね……

普段ほかのライブだったら「あ~楽しかったな~~」とか「最高のひと時だったぜ」とか、まあ大体そんな感想に落ち着くのですが……
ちょっと今回はそれどころじゃない事態に精神が陥ったので、備忘録もかねてライブ本編を振り返っておきたいと思います。
文の体裁を整えるのが面倒なので箇条書きチックに書き散らそうかな

え?現地には行けなかった??
悪いことは言わないので1mmでも藍月なくるの歌が好きならディレイ配信を見てから読んで下さい
絶対後悔させません。私が保障します。

*** ↓ ネタバレ避けクッション ↓ ***

大成功だったね!!!


・開幕前

斜め前のなくちゃの恰好してたコとお話したりお隣の方と交流したり。
隣の方に「どういう経緯でなくちゃ知ったんですか~?」って聞いたところなんと知り合いから薦められて半年前に知ったとのこと。布教した人GJ
ペンラが無さそうだったのでちょうど手元に余ってたのを貸した

・いんとろゾーン

入りは"夢と現実の境界線"から。いつもの配信のOPと同じBGMなだけあって安心感がある。なくちゃのアルバムはだいたい頭に叩き込まれているため「デーデッ↓デデッ↑デデデデーデッ↓」と脳が勝手にJellabに続けようとするのを散らすように"Azura_Luno"の入りのコーラス。自己紹介の枠でもある開幕は”Indigrotto”かな~と事前にアタリをつけてたのをあざ笑うかのよう。
私が最初に聞いたアルバムはおそらくなこれ3であって、その一曲目でもあるAzura_Lunoをまさに藍月なくる観の提示として受け取っていたので、それを持ってくるのは素直に脱帽だった。
続く"Cosmodiver"。直近の曲ではあるが、まるで伝承上だった存在がこの会場にライブしに来たよ!って感じでよい。今回ホールということもあって流石にずっと座ってる感じかな~って内心思ってたけどどうも周りの皆様方は耐えきれなかったようで私もふつーに立ち上がってしまった。

Cosmodiverのテンションの上り様から一転して「はい…こんばんわ……藍月なくるです…」みたいな落ち着きっぷりとの落差。
遠くてあんまり良くは見れなかったけど、概念衣装を嬉しそうに紹介してる姿だけで満足です

・しっとりゾーン

"コトノハ"。実はなこれ3と同時に買ったもう1枚がなこれ1で、私にとっての原点かもしれない曲でもあるのだが、さすがにこれ持ってくるんだの方が強かった。
"追想のラグナロク(なくるVer)"は3バージョンのうちで一番好きなやつで、まだ心残りが少しはありながらも小雨の降る、荒廃した街景を後にするというのがなくちゃに合いすぎる。グシミヤギ先生いつもありがとう。
そして"Oxydlate"!透きとおる高音に鳥肌が立つどころか脳の裏側ら辺がシビレた。「私は呼吸を、手放して、しまった…。」で膝から崩れ落ちるのが印象的だった。曲と一緒に実際に動きがつくことで解釈が補強されることってあるんだな。

・えんどるゾーン

でるたさんが招来されてEndorfin.集結!でるた〜〜〜〜〜〜〜!!!!って叫んだオタクは私だけじゃないはず。かわいいよデルタ〜はよく分かんない。
えんどるといえば!で“Horizon Note”が流れ始める。えんどるの始祖の曲!!だしライブ映えも大変良い。とくれば次は桜色…ではなく“花残り、蕾ひとつ”。化石みたいなえんどるオタクに配慮しながらも新しめのColoursからしっかり抑えてくるのがよい。まわりのペンライトが緑色なのもよかった。「さまよいその色を変える〜」で桜色に変えた人は私以外いなかった。
そして“彗星のパラソル”!!!一番えんどるで来てほしい曲が来てくれて最高!!!正直コレしか覚えていない。
パラソルから“Spica”を繋げるのは何らかの条約に違反してる可能性がある。

・3Dゾーン

幕間って謎の映像を見せつけられたり謎のRemixでノリノリになったりする時間だと勝手に思ってたのですが、急にスクリーンが点いてドデカ概念ちゃんがヤッホーしてびっくりした。今回のライブで一番驚いた部分かもしれない。
そして"Indigrotto"。聞きたい!!けどもう来ないか~となってたところで意外だった。最近のなくちゃの自己紹介曲といえばコレだと思ってたのですが、これは概念の自己紹介だからここでしょと打ち上げで言ってたオタクがいてなるほどとなった。

・かっこよゾーン

“愛と幽世の終着点”でイッキに現実に引き戻されてから幕が上がって謎の椅子に腰掛けるKV衣裳なくちゃ。からの響く重低音“Evil Bubble”。しっとり系に合う衣裳だな〜って思ってたけど闇系の激しい曲でも妖しさが強調されてなお良い。その点で“Lilith”は妖しさの一面をさらに増幅しててマジでピッタリだと思った。良いとされている振り付けはあんまり見れていないが、ダンサーさんを顎クイ→突き放しの悪女ムーブが最高すぎた。藍月なくる悪女概念はもっと流行れ。
妖しさはそのままに、イケイケな部分は鳴りを潜めての“逆沙華”。前のLilithが激しさからくる“動”の美しさならこの逆沙華の振りは“静”の美しさを強く感じた。雰囲気も相まってどこかの神社の神楽舞を魅せられているかのような気分だった。
“Killer neuron”は4拍に一回ステージが真っ赤にライティングされるのがとっても印象深かった。衝動を抑えんと警鐘が鳴ってる時の脳内ってたぶん本当にあんな感じ。

・きゃわわゾーン

暗転。そしてなんか知らないアイドルのライブに巻き込まれてしまった気がする。……のは置いといて“FAKE IDOL”。事前告知もあって待ち構えてはいたが、“FAKE IDOL”の入りとしては完璧すぎるものを見せつけられた。
からのノータイムで“コンティニュー”!!かわいい系はヤマを張ってたけどlapixさんから引いてくるとは思わなんだ。ダンサーさんをぽこぽこ殴るなくちゃがかわいすぎた。
そして“わた10”ですよ!!散々見れたらいいな〜と喚き散らかしてたところでほんとに拾われるとは思わなかった。かわいい系なくちゃの極致。演技パートは録音か〜と思っていたけど周りがかわいいーー!!って叫んでたから便乗して叫んでた。ダンサーさんがめちゃめちゃ演技してたのは後で知った。あとでディレイで拾います……

・これくらいで

正直あんまりよく知らないところからの選曲ではあった。ただ「“これくらいで”を拾ってくれ〜〜〜」ってずっと懇願してた知り合いは居たし、終演後のインターネットでも派手に喜んでいた人が多かったので、それだけ大切な曲と感じている人が多いのは一発で理解した。途中で溢れだした点からもそれはなくちゃにとってもそのはずで間違いないと思う。曲自体はより詳しい方々に譲るとして、とにかくちょうど心地よい、という感触だった。
歌うなくちゃ本人の姿よりも、淡い橙色に照らされて右の壁に映った影の方が印象に強く残っていて、「あぁ、私はやっぱり実物よりも虚像の藍月なくるの方が好きなんだ」と改めて実感した。

・アンコール〜グッズ紹介

ライブに行くたび毎回思うんだけど、演者がステージから捌けた瞬間からアンコールのクラップが始まるの、余韻をもう少しだけ味わいたいからちょっとだけ待っててほしいかも。
グッズ紹介は毎度のことながら大変雑ですき。紹介しきって満足そうにしてるのにTシャツを忘れてたのもとってもいいし「Tシャツはー?」って聞いてるオタクたちに対して謎の難聴を発してたのも好き。

……はい、ここまでならまだ普通の感想記事でいられたはずでした。

・クラリムステラ

「ちょっとおしゃべりしていい?」の時点でわりかし不安というか、何か心の根底を揺さぶられるような予感がした。そこから語られた言葉たちは、私を突き崩すのに十分すぎるものだった。
私の推し活は、「この人が作るコンテンツが気に入っているので、それが続いていけるよう応援する」ということを基本スタンスとしている。いまこの瞬間私が藍月なくるのオタクで居られるのは、ひとえに藍月なくるを通して出力されるモノをそれなりに楽しんで摂取できているからであり、藍月なくるに付いていけば私好みの何かが得られる公算が高いからに過ぎない。そんな私のようなオタクを見透かしてるかのように、藍月なくるはあくまで"おねがい"に留めておいてくれているのである。

オタクの一生は短い。口だけならいくらでも“一生推します”などと容易くのたまうが、どれだけの熱量があっても、ふとした時に嫌気がさすかもしれないし、忙しくなって離れて疎遠になるかもしれない。そんなオタクたちをよく分かっているからこそ、藍月なくるは決して深くまでのめり込まずとも、ただ覚えていてくれるだけでも良いとも言ってくれる。

これらは一見するとなくちゃの優しさからくるもののようにも見えるが、推すこと自体のハードルを下げてるようにみせて正真正銘の一生涯を要求している、どこまでも利己的な"おねがい"なのである。ただ忘れないでいるということは、とてつもなく重たいものであって、私にはこれが”呪い”だとしか思えないし、いまなおそう感じている。

そんな感じでなくちゃの感情の吐露を自分の内面と照らし合わせながら聞いていたら話の後半からもう泣いてました。そりゃあもうボロボロに。
そんな中で流れる"クラリムステラ"ですよ。あんまり深くは語りたくないのですが、1箇所だけ。歌詞の「自分のためじゃない 君のために歌う」のとこ、藍月なくるを推してくれている人たちへの感情をこめている歌なところが最高に嬉しかったポイントです。
勝手ながらなくちゃって歌で何かを伝えたいからで歌うってわけでもただ歌いたいから歌うってわけでもなくて、一番気に入ってもらっている自分が歌だから歌っているのだと私は思っていて、だからこそ今ある感情を我々に伝えるために歌を歌っている、その事実がただただ嬉しくて泣いていました。

……なんだか散らかって何が言いたいかよく分からなくなってしまいました。でもこれはあくまで私の個人の備忘録なので許してね

・総括

全ての藍月なくるオタクが満足したライブになったんじゃないかなと思います。私はTRPGというか、かつての推しが出ていたマダミス配信で「なんだこのおもろい女は」となって気がついたらズブズブに浸かったタイプのオタクですが、
TRPGで知った人もらぷりから知った人も、
美少女ゲーから知った人も同人音楽で知った人もASMRから知ってた人も、

寄り添うようにしっとりと歌うなくちゃが好きな人も、
えんどるの圧倒的に光り燦めくなくちゃが好きな人も、
闇を吐露する一般闇堕ち女性のなくちゃが好きな人も、
キラキラ明るく振舞うアイドルなくちゃが好きな人も、

その誰しもがどこかしらで満足できる要素が、確かにこのライブにはあったんだと、そう思っています。



とまあ、これくらいで終わりにしておきましょう。
忘れがたきひとときになりました。ありがとう藍月なくる……

それでは、いつか沈むその時まで