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締め切りが永遠に伸びていく

締め切りはそこにケツがあるから締め切りなのに永遠に伸びるとは何事か?
そう、私がずるずると締め切りを伸ばしているのである。
以下はその言い訳。

お盆あたりにある何某かのイベントに向けて実は応募していた。
なんなら3月くらいから構想を練って固めてはあった。コンセプトと動かしたいキャラクターを決めて、大まかなストーリーを決めて、見せたいものを決めた。それで5月くらいからネームに入った。

そう、そこで、その次が問題なのである。
形にならない。

形にならない。決めたコンセプトが、背景が、キャラクターが、セリフが、永遠に動いてくれない。私で動かそうとして動かすと動きが悪い。
この動きの悪さを例えると、動いてくれる時は1080fpsだけど自分で動かすと3fpsとかである。そう、見れる映像が防犯カメラ並みに動かんのである。

そんなことありえるのか?と思ってしまった。正直、かなり動揺した。なぜならそのネタ元作品は何度も何度も何度も何度も繰り返し見て、やろうと思えばセリフも諳んじることができるような作品だからだ。しかも今までもその作品で原稿は何度も仕上げている。今更描写の参考映像が足りない?まさかな…と思って一回見直した。普通に脳内に思い出される映像と寸分違いない映像、全く変わらない感想、深まるキャラクターへの愛。作品側は何も変っちゃいない。

なら変わったのは私だろう。そう思わざるを得ない。
何が私の動きを妨げている?それを取り除くしかないのだろう。…そう思いながら6月が過ぎた。ちまちまと仕上げるには仕上げたが納得のいくものでないのは当たり前のことだった。しかも途中で展開に詰まった。

6月も半ばを過ぎた頃、かつての同級生とオンライン飲み会をする機会があった。
思い出話に花を咲かせるのは3時間、残りの5時間は今と未来の話である。そこで思いっきり諭された。
主旨は一つ、「自分を大切にしろ」である。
同居人(家族のことだ)なぞを愛したければまず己を愛するして余裕を持ってから、と言うことであった。
全くもって正しい。

さらに1ヶ月後、また別の同級生と会う機会があった。
このメンバーは私の好きの小宇宙探索に付き合ってくれた稀有なメンバーでもあったが、そこでも言われた。
「自分を大切にしろ」である。
自分を大切にして自分の軸を見つめなければ描きたいものは纏まらないのだからまず自分を愛せ、愛せないなら見つめる努力はしろ、ということである。
それも正しい。
愛せないなら、と言う分岐があるのも優しい。

2回も同じ内容を立て続けに言われてしまうと流石にそれが理由なんだと私にもわかる。
でもそれって…大切にしろって、何から、どれを…?
例えば自分をおざなりにしないとかいうならスキンケアからやっている。欲望に抗わないと言うなら食べたいものをほぼ毎日食べている。おそらくそういうことではないと思うんだが………そこまでは…わかるんだが………
そう思ったまま8月になった。

そう、もう実は締切どころか参加は10日後なのである。
現在の進捗はペン入れ1ページまでである。嘘、でもネームは9割上がってるし許してほしい。

とんでもないところにきた。不思議と締め切りに間に合わないと焦る気持ちはない。印刷所は再三検討したが、もうどこにも間に合う気配はない。もう間に合わせてくれるとしたら、キンコーズかオタくらぶくらいじゃないだろうか。
これはもう筆を折って描くのなんかやめた方がいいんじゃないか。そう思う。でもどこかでその結果は値上がりした参加費に見合うものなのか?と囁く自分もいる。
そう、できれば筆なんぞ折らずに完成させたものを持っていきたいという気持ちはある。あるには、ある。

果たして、原稿は終わるのか。というか終わりが見えるのか…。
という、言い訳。

……noteなんか書いてないで手を動かせ?
ソウネ………

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