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筆記試験の悪魔

((((_φ(・_・; )))))))

ガクブル体験というものを久々にした。

まだガクブルという言葉が通用するのかは定かではないが、私は今日まさにガクガクブルブルと(手が)震えてしまった日だった。

資格試験の日であった今日、私は2月になってから本腰で勉強するという体たらく状態だった。それでも今週はできる限り勉強した(つもり)。本番を迎えた朝も過去問を(当日朝初めて)やって合格ラインいけそうだし、なんとかなるだろうという気持ちで会場に向かった。

自分の受験番号のある部屋に入る前に勉強したノートを読み返す。まあ、大丈夫だろう。あとはどんな問題が来るか運次第。と思って席につき、テスト開始を待つ。

時間が来たので問題用紙を開いて、いざ!

「おお!いけそう!!前半スラスラいけてる!!」

まず問題用紙に答えを書き込んで解答用紙に清書。そうすることで見直しにもなるので我ながらいいやり方だと思っていた。

30分が経過し残り1問、一番採点の高い文章作成問題。30分あればいけるでしょう!と文章のネタとなる要素を書き連ね、問題用紙に下書きを書き込む。ひととおり締めまで書いたところで気づく。

「行数が足りない………………」

文章作成問題には最低行数が設けられており、その行数以上を書かないと失格、すなわち一番採点の高いこの問題が0点になるのだ。そしてそれはこの試験の不合格を意味する。

「足りない…!!!!!!!!!」

ここから私の歯車が一気に狂った。必死に付け足せる要素を考える。考える。考える…………。

「しまった!下書きに書いた文章をとりあえず解答用紙に書かなきゃ!!!」

気付いた時にはもう15分ほど前だったか。私は急いで、足りないながらも作成した文章を書き写し始めた。途中で思いついた文を足していき、ギリギリ規定行数まで足りそうな文字数になってきた。

「間に合うか?間に合うのか?間に合わないのでは?」

焦る気持ちが募るとともに、字がどんどん雑になる。

「やばい!読めない字では採点対象でなくなってしまう!!!」(と、テストの注意書きにあった)

しかし書き直す時間も惜しいほどギリギリの時間。汚い字はどんどん加速し、やがて思うように字が書けなくなってくる。

「あれ???(((((✍️)))))   手が(((((✍️)))))   震えているよ????(((((✍️)))))」

生まれて初めて体験したのだが、焦りと緊張とでシャーペンを持つ手が震えて止まらなくなってしまった。ますますまともな字が書けなくなった。それでもなんとか「文字を埋めなければ!行を達成させなければ、、、!!!!!!!」と必死に書き進める(体の右側を震わせながら)。

結果、なんとか行数ラインはギリギリ超えたものの、後半は自分でも読めないほどの字が沢山並んだ解答用紙が出来上がった。

「終わった……………………………」

思わず声が漏れてしまった。

終わったのはテストではない、私自身の結果だ。完敗を自覚した。

始まる前とテスト前半、余裕をかました素振りをしていただけに情けなさが倍増した。ほぼ合格できたはずの試験を落としてしまったショックは思ったより大きかった(ろくに勉強してなかったくせに)。

前後の座席がかなり近い部屋だったので、きっと後ろの人は途中から震えだした私の姿が視界に入っていただろう。どんな様子だったか是非聞いてみたい。徐々に右腕が震えだす様なんて、きっとそうそう見れるものではない。どうか滑稽であってほしい。

帰り道、雨が降るなか駅まで20〜30分程の距離を歩いて帰った。独り反省会を開催するつもりだったが雨と寒さに耐えるのが精一杯で、ダウンとカバンがビショビショに濡れただけで終わった。


まっすぐ帰りたくない気持ちと、熱々な脳を冷ますために(自分の傷を癒すために)、コーヒー屋へ立ち寄りアイスコーヒーを飲んでひと休みした。そして明日の朝ごはんにと、サンドイッチをデパ地下で買った。(今一時的にたまごサンドにハマっている)

山椒「タンドリーチキンと、たまごサンドください」

👨‍🍳「はい。たまごは、こちらの普通のたまごでよろしいですか(ツナサンドを見せながら)」

山椒「それは…たまごではないようですが」

👨‍🍳「(ツナサンドであることに気付き、無言でたまごサンドに交換する)」

山椒「はい、それで(この人何も無かったようにしたなぁ…なんでこんな強気顔なんだろうなぁ)」

なぜか2種類買ってしまったサンドイッチは、明日の朝食と、明後日の朝食になる予定。(※消費期限に関しては自己責任で食します)

とことん自分に甘い人間です。



明日も滑稽でありますように。

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