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#03 そうだ資格を取ろう

2021年、バイトと事業を頑張って、返済もほぼ完済となっていた。
ただ仕事をしているだけではなくて、新しいWEBの知識を習得するため、知人のプログラマーさんの元で勉強もした。インターネットの世界はすごいスピードで進化している。少し離れるとあっという間においていかれる。

私がホームページ制作を勉強しだしたのは、まだ20代だった2000年頃。世の中にホームページというものが広がりつつあった時代。「自分でつくりたい」と思ったことがきっかけだった。そして、この技術を習得すれば、いつか結婚して子供ができても、家で仕事ができるんじゃないか?そう思っていた。現実は、自分自身一人で生きるために必死だ。。。これはもう、自虐ネタとして笑ってもらわないと報われない。ただ、家で仕事はできているので半分は願いが叶ったとも言える。

そんな訳で、勉強しながら仕事をこなし、あくせく働いていた頃、また将来を考えるきっかけがあった。
離婚して一人暮らしの60歳の友人がいる。彼女は、すごく元気な人で、60歳にも関わらずバイトを掛け持ちしていた。しかも、保育園と配送業だ。どちらもものすごい体力を使う。どういう経緯でそんなに頑張って働いているのかは聞かないけれど、自分が60歳になったとき、同じように働けるか、と考えたら絶対無理だと思った。バイト先のアパレルショップも、さすがにその年齢では無理だと思う。同僚のほとんどは20〜30代だから当然。そうなると、私ができるバイトなんて限られてくる。しかも、体力があれば、の話だ。
では、事業を大盛況させれば?そんな簡単な話じゃない。インターネットの世界の進化はすごいし、デザインのセンスも若い人には追いつかない。今はまだ経験と知識でやっているけれど、今後50代60代になった時、自分の戦える場は限られてくるに違いない。そんな中でどうやって?

自分の価値を上げなきゃ

そこで気がついた。自分には、経験以外に何もない。
考えてみれば、デザインなんて資格がなくても「今日からデザイナーです」と言ってしまえば誰でもなれる。実際にそれで仕事になるかどうかは別として、それくらいの曖昧なものだ。
新たなサービスやツールがどんどん開発されて、自分が何年もかけて得た技術は、今や無料で直感的に操作できる。ちょっとセンスさえあれば、知識などなくても誰だってできる仕事になっていた。

絶望した。このままでは、私の老後はどうなってしまうのか。
私は資格というものを取ったことがない。大学も出ていない。受賞歴もない。ただ、デザイン系の仕事を25年くらいやってきた、平凡なおばさんだ。
自分の価値を上げるべく、せめて資格を取ろうと思った。仕事に活かせる資格を。
以前、カラーコーディネーターの資格を取ったことがあるけれど、正直、そんなものはあまり意味がなかった。うまく活用している人もいるだろうけど、私には知識こそ実務には使えても、資格を取る必要はなかった。

自分は何がしたいのか、今後どうして行きたいのか。
改めて考えた時に、もともと事業を始める頃からずっとモットーとしている言葉がある。

「人の成功をサポートをする」

これは、昔読んだ小説「夢を叶えるゾウ」に出てくる一文。この言葉をモットーにずっとやってきた。やっぱり私は、誰かの成功をサポートしていたい。

それで、そういうビジネス的な資格がないか探してみた。しかも国家資格で。どうせ資格を取るなら、国家資格がいい。単純な考え。
それでいて、自分のこれまでの知識も活かせたらなお良し。そんな都合の良い資格があるのか、Google先生に聞いてみた。

検索に出てきたのが「中小企業診断士」だった。
なんだこれ?変な名前…
最初の印象は、こんな感じだったけれど、「日本のMBA」とか「経営コンサルタント唯一の国家資格」なんて言葉を目にして、これだ!と思った。

名前はちょっとアレだけど、これなら私のモットーである「人の成功をサポートする」を仕事に活かせるのではないか?
思い立ったらすぐ行動の私は、受験予備校を調べて面談を申し込んだ。

ー2021年初夏 中小企業診断士という資格に出会うー

デザインだけやってきたオバさんが一念発起して資格取得を目指した自分史を投稿しています。ぜひフォローやマガジン登録いただけると嬉しいです😊https://note.com/biri_oba/m/m30e1acfa6c30
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ビリオバ


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