どちらが勝つのか!?トヨタvsテスラ
イーロン・マスクが率いるテスラというアメリカの会社の株価が急騰し注目されています。
昔、怪獣映画でサンダ対ガイラという映画がありました。細胞分裂で分かれた2対のクローンの巨人が戦うという映画です。トヨタ対テスラの戦いときいて、巨人同士ががっつり組み合っている姿を思い浮かべるのは自分だけでしょうか(^^;
トヨタとテスラの”二人の巨人”は、クローンではなく、思想も哲学も根本からまったく違うのです。
トヨタはテスラに勝てますか
従来の自動車のトヨタか、電気自動車のテスラか。
その戦いはどちらが勝つのか興味がありますね。
動画で語っていたのは、以下のようなことでした。
・世界が2030年までにEV完全シフトならトヨタは厳しい。
・製造コストの1/3はバッテリー。テスラ、BYDともバッテリーが強い。
・現実はまだハイブリッドの方が強い。
トヨタは車屋
トヨタは2023年1月、13年社長を務めた豊田社長から佐藤社長に交代する発表がありました。新社長の佐藤社長はくるま大好きの技術屋さんで、この社長交代により、トヨタはやっぱりくるま屋さんだということが示されたのではないかと思います。
豊田社長は「私は所詮車屋にしかなれない。トヨタをモビリティカンパニーにするためには私は佐藤さんに任せる」とが引退理由について述べたそうです。くるまをしっかり作るということがベースとして静岡県裾野市のウーブンシティのようなスマートシティでくるまをモビリティとしての発展を目指しています。
テスラは電気屋
テスラはその社名の由来が電気技師で発明家のニコラ・テスラにあるように電気屋さんです。ただの電気屋さんではなく、貯めることできず無駄になっている電気をうまくマネジメントしてエネルギー問題の解消するという壮大なビジョンがあるとのこと。
・テスラは最初、安価なPC用のリチウムイオン電池を直列につないで動力とした。
・貯められない特性のある電気をうまくマネジメントするバッテリマネジメントシステムがテスラのコア技術。
・今のところ電池以上に効率的に大量の電池を貯めておく技術がない。
・原子力発電所などでつくられた余っている夜間電力をテスラ車に貯める分散型バッテリとしてバーチャル的に巨大な電池となる。
・テスラはPowerwallという家庭用、Powerpackという企業用リチウムイオン蓄電池を開発している。
・最終的にはテスラは安価な夜間電力、太陽光などの昼間の電力をクラウド管理する世界的なバーチャル電力会社になる。
イーロン・マスクは空想(SF)を実現する天才
テスラの創業者のイーロン・マスク(Elon Reeve Musk)は南アフリカでうまれ、少年時代はSF(サイエンスフィクション)が大好きだったそうです。南アフリカの白人として育ち高校時代は大怪我をするほどのいじめにあっていたそうです。
そんな彼がアメリカに移住しPaypalのCEOとなり、2002年にスペースXを起業しました。
2015年、スペースXは衛星インターネットサービスを提供する低地球軌道衛星のスターリンクコンステレーションの開発を開始し、2018年2月に最初のプロトタイプ衛星2基が打ち上げられました。スターリンクは数万基の小型人工衛星で地球を覆うことで世界中の僻地やインターネット不通地域でのネット利用を可能にします。
2009年、マスクは、2003年に起業したテスラ社の大株主から共同創業者となりました。
テスラは完全自動運転車の開発も行っており、自動運転ソフトウェアのFSDや自動運転化された自家用車を使ったロボタクシーの構想などもあります。このロボタクシーがテスラの株価を押し上げるという予測もあります。
その他、ソーラーシティの買収、真空チューブ交通、超音速eVTOLジェット機、ニューラリンク、地下トンネル輸送、Twitterの買収とつぎつぎに事業を展開しています。
彼の夢は「意識の光を宇宙の隅々まで広げる。人類を救う。火星で天寿をまっとうする」だそうです。
そんな彼の夢に投資する人が多いので株価も急騰するのでしょう。
SFが実現する世界はわくわくしますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?