見出し画像

旧東海道ウォーク㉛ 舞阪宿→新居宿

2023年4月8日(土)・9日(日)。
今回の旅のハイライト、浜名湖の開口部を歩いて渡ります。

1.弁天島
2.浜名湖開口部を渡る
3.向島
4.新居関所
5.<第三十一番>新居宿


1.弁天島

浜名湖の開口部、「今切」。
かつては渡し舟で行き来してた区間、今では陸地が少し伸び、3本の橋で通行できます。

最初の橋は、弁天橋
渡った先の、弁天島
国道301号に合流

弁天島は、温泉やグルメや海洋レジャーが楽しめる、手軽な観光地です。

国道との合流地点には、地名の由来にもなった弁天神社があります。

鳥居をくぐって、参拝
説明板 三保の松原の天女とも関係あった?
大型ホテル、今は大衆演芸の劇場として営業中
スパリゾートホテル
東海道本線 弁天島駅
改札口が島式ホームの中にある、珍しいタイプ
眼の前に広がる浜名湖 海中鳥居と浜名湖大橋

2.浜名湖開口部を渡る

2本目の橋は、東浜名湖橋。国道301号に併設された橋で渡ります。

東浜名湖歩道橋
新幹線と並走
東海道本線も並走

渡った先にあるのは、新弁天島。ここから先は、湖西市に入ります。
舘山寺温泉方面からの県道が合流する、交通量も多い場所です。

合流する県道を、地下道で横断
湖西市のコミュニティーバス、1日1本!
松の木の先の浜名湖大橋 国道1号(浜名湖バイパス)が走る

3本目の橋は、西浜名湖橋。これも国道301号に併設された歩道橋です。

西日を正面に、進む

3本の橋で最も長く、浜名湖と太平洋を船が行き来する「航路」の表示もありました。

船の通り道は、ここになる
3本の橋を渡り切った

立派な橋を歩くだけ、無事に対岸に着いて当たり前・・・なのだが、この日は全国的に「春の嵐」が吹き荒れ、風上に向かって歩くのは結構至難の業でした。
後で知ったのですが、並行する東海道本線も時折徐行運転となるほど。


3.向島

国道301号 湖西市新居町

浜名湖を渡って着いたここも、「向島」という島。
詳しく地図で見ると、この先の新居宿のある市街地との間には水路で区切られて、厳密には陸続きではありません。
近代に生まれたこの新しい陸地には、興味深い建物が次々と現れました。

お城のような住宅
アメリカのモーテルのような、ミニホテル
町工場とつり業者
ホームセンターとドラッグストア
浜名湖ボートレース場の入口
ボートレース場の建物が線路の北側に見えた
東海道本線 新居町駅
駅前の観光案内図

4.新居関所

すでに日暮れが近いですが、もう少し先の新居関所と本陣まで進みます。
(注)新居町駅から本陣までは翌朝にも歩いた区間なので、写真も「夕方」と「朝」が混在します。ご了承ください。

栄町交差点 旧東海道(国道301号)は直進
関所の英語表記は「Barrier」なのか 納得

向島と新居宿を結ぶ浜名橋には、新居宿を描いた浮世絵が、何枚も飾られています。ちなみに、以前は「荒井」と表記されていたのですね。

今切の渡し
新居関所 船着場

かつての湖岸線は、新居関所のすぐ脇にあったことがわかります。

新居関所(右側)に到着 このあたりはかつての浜名湖
関所資料館前の地図 非常にわかりやすい
当時の船着場も再現されている
関所の南側(資料館の一部)も、かつては水路で渡船が行き交っていた
更に南には、船の係留場(船囲い場)跡の札

関所資料館の閉館時刻を過ぎ、街道側から建物の外観のみを見学しました。

ここで旅人の取り調べが行われたのであろう
関所の西側(京方)に設けられた「大御門」
大御門の外に残る、枡形と高札場跡
説明板

東からの旅人は、渡船を下りてすぐに関所役人の取り調べを受け、この門を無事にくぐることができると、ほっと一息付けたのではないでしょうか。


5.<第三十一番>新居宿

関所の大御門を抜けると、新居宿です。

旅籠紀伊国屋 紀州藩のお七里役所も兼ねた御用宿
旅籠伊勢屋 現在は酒屋として営業
説明板
泉町交差点 旧街道は左折
泉町交差点の正面が、飯田本陣跡 18:15着
飯田本陣跡の碑
その隣に、疋田本陣跡の碑

ここでこの日のウォークは終了。
翌4月9日(日)、朝7:05に再び本陣前を出発しました。

寄馬跡 助郷人足のたまり場
朝の新居宿の風景
新居の一里塚跡 江戸から六十九里目
説明板
このように複雑なルートを辿る(下から右へ)
一里塚の次の角を、右折
棒鼻跡 ここが新居宿の京口で土塁があった

「棒鼻」とは、宿場の出入り口を示す言葉の一種で、かつては、宿場の境を示す棒杭が建てられていたために「棒鼻」と呼ばれたという説もあります。
宿場の出入り口としては、「東(西)見附」「江戸(京)方」などが、一般的に使われています。

突き当りを左折
正面の橋本交差点で、県道417号を右折
橋本は、新居宿の加宿

夕日に向かって到着した新居宿でしたが、翌日の朝日を浴びて次の白須賀宿まで向かいます。

舞阪宿→新居宿
 距離 5.8km
 所要 1時間50分(休憩除く)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?