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今なお現役!70年代FOLKグループ「天秤座」だより

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1976年結成、70年代FOLKの香り漂うグループ「天秤座」について、グループの情報、CD情報、ライブ情報、歌詞、サンプル楽曲などをご紹介。
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70年代FOLKの香り漂う「天秤座」NEW ALBUM「わすれもの 1976~」

フォークグループ「天秤座」とは  「天秤座」は、1976年春、アコースティックギター2台のオリジナルFOLKデュオとして結成。メンバーはボーカルの西牟田泰央とコーラスの増田達彦(共に大学の音楽サークルに所属)。主に横浜市内のライブハウスなどで、あくまで素人として活動。楽曲はほとんどオリジナル曲で、当時の代表曲は「旅立つ前に」「京都」「Seagull」など。    翌1977年からDRUMS、BASS、PIANOのバックメンバーが参加し、「陽炎」「6月の雨」などROCK系の

【音楽短編小説】雑草(お地蔵さんにおにぎりを)

  キシーーン、キシーーン、キシーーン・・・、 二国(第二京浜)を越えて築堤のカーブを降りてくる電車の車輪がレールと擦れあい、軋んで悲鳴を上げている。   (オレもあのレールのように悲鳴をあげられたら、少しは楽になれるのかな)  安っぽいワンルームマンションのソファの上に寝そべりながら、翔太は、角部屋の窓の陽光を遮るように通り過ぎて行く池上線の電車を見た。  再び春の陽が射しこんだテーブルの上で、スマホが震え出した。翔太は寝そべりながら目をつむり、スマホの振動の回数を数え

「はこべ」 歌詞

作詞・作曲 増田達彦(2003年) 天秤座CD「わすれもの 1976~」8曲目 目立たぬように  控えめに咲く あぜ道の白い小さな花  きれいだね 君に似てるって  言おうとした 言葉を僕は  そっと飲み込んだ    口に出せば  その美しささえ  儚く消えてしまいそうで  僕だけが知っている  本当の君。  そうだ、今度、今度いつ逢える?     傷ついた数が多いほど    きれいな物が  たくさん見える   目立たぬように  控えめに咲く 君の瞳に 小さな花き

「雑草(michikusa)」

踏切が鳴るたびに  君は  立ち止まり 足元の道草を指さし 「この花はミミナグサ     あれはツメクサの花なの」 と教えてくれる 水たまり ひとっ跳び  君の振り向いた 微笑は  カタバミの花のよう つまずいて うつむいた 僕に  さりげなく 手を添えて 並んで歩く 「空が青いわね」 ・・・雲が速いよね・・・ そんな他愛ない会話が 君のやさしさ 弱いままで、僕はいいですか? 人を押しのけて 生きたくはない 強いふりして 自分をだまして  幸せ