ツバメが物件探しにやってきて複雑な思いを抱く野鳥好きの巻
ベランダで囀り続ける健気なオス。
一度場所を決めたら曲げない。
どこの誰かさんに似たか?
こんにちは。
今まで車庫にツバメの巣を作られた経験はありませんが、ここ最近居座っているオスのツバメがいます。ゴールデンウィーク後半に姿を現し始め、どんな対策にもめげずに羽休めをしています。
え?対策?って思いましたよね。
鳥好きと言ってきた私、発言が矛盾してることを自覚しています。
まぁ、まぁ、まぁ、落ち着いて最後まで読んでください。
葛藤①:100%天敵に襲われる場所に巣を作らせて良いものか
正直、巣を作ったとしても100%子育ては厳しい。
シャッター付きの車庫ではないので頻繁にカラスも出入りしている。
ゴミ袋はちょっと目を離した隙に荒らされる。
繁殖期に箒を見つければ巣材にするために穂(掃く部分)を抜かれ、原型を留めない。
そんな抜け目ないカラスがよく入る車庫でツバメは新築を企んでいる。
天敵はカラスだけではなく、ネコやネズミやハクビシンも居る。車庫の裏は山なのでヘビも居る。
とにかく獣がうろつくような環境ではツバメの子育ては難しいだろうと考えています。
葛藤②:鳥獣保護管理法で守られていること
この鳥獣保護管理法には賛否あるのでその点には触れませんが…とにかくツバメが巣を作って卵を産んだ地点で、自治体の許可を得ずに巣を壊すと罰金が課せられます。
つまり卵を産む前に巣を作らせなければ、問題ないだろうと解釈してますが…ましてや、最近南からやってきたばっかりでツガイにもなっていないので、車庫への巣作りを早々に諦めてもらうことが最善と判断しました。
葛藤③:対策を講じても折れないツバメの心
よく畑や田んぼで見る取り除けのキラキラテープをご存知でしょうか。私は農作物の害虫対策で使っていたので、それを天井から吊るしてみました。が、効果はありません。
慣れでしょうか、本当に反射するものを嫌がるのでしょうか?根本的な効果を疑う結果となりました。
次に農業用の防鳥網をゆるく張ってみるも、うまく隙間を抜けて入ってきました。
これにはツバメより私の心が折れそうでした。
夕方に居なくなった日がありましたが、夜に戻ってきているようで、私の車にサイン(フン)が残されていました。
よりによって羽休めの定位置は私の車の上。
さすがに毎朝フロントガラスのサインを見ると落ち込むので、車庫に車を入れることをやめました。
結局、防鳥網は通行の邪魔になって外したので、私の完敗です。
結論:見守る
根負けしたので、繁殖期のみ車庫を解放することにしました。
とはいえまだメスは居ません。巣作りも始まっていません。
日中は車庫の近くで囀り続けて、朝と夜は車庫の定位置に必ず戻っています。
家から少し離れた所にはツバメが沢山渡ってきており、橋の下は集合団地のようになっているはずです。
なぜそんな人気物件があるのに、うちの車庫に来たのでしょうか。しかも一羽で。
魚のサケと同じように、ツバメにも生まれ故郷に戻る習性があると聞きますが、付近で孵った個体のかは確かめようがないです。
ただ今は「困難があろうと、とにかくやれるだけやってみなさい」という気持ちになっています。
奇跡的にヒナが孵ったら情が湧いて、カラスよけの網を張ってあげようという心情になりそうですが、とりあえず今は車庫の清掃代として、害虫(蚊や蝿)を食べてもらおうと思います。
生前、祖父の車が置いてあった車庫に居座る様子から、家族と祖父を思い出していました。
(野鳥好きの祖父については初期の記事に書いてありますので、そちらをお読みください。)
勝手に思いを重ねたマイファミリーは、ツバメに祖父の名を付けて呼び始めました。車庫に入るたびに話しかけています。
ツバメはどう思っているのか分かりませんが。笑
今後はツバメに巣を作られたらどうすればいいか、保護の視点で書けたらいいと思います。
こうなったらWin-Winな関係と捉えましょう。
ではまた。