ジャスミーのホワイトペーパーを読んでみる

ジャスミーのホワイトペーパーをじっくり読んでみたいなと思い探していたところ、英語が得意なカルさんが翻訳してくれました

ありがとうございます。

みんなもやーっと、

「ユーザーが個人情報を登録して、どの情報を開示するか選んで、その情報を企業が買う。」

ということはなんとなく分かるんだけどジャスミーコインはどこで関わってくるのか?将来の展望はどうなのか?もっと詳しく知りたくないですか?

めちゃくちゃ長いし難解な部分もあるので時間のあるときにお読みください。分からないことがあればビッポのツイッターまで質問してください。


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チャプター1:ジャスミーのビジネスモデル

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サービスプロバイダはJasmyプラットフォーム上のユーザーにサービスを展開する。ここではJasmyが提供するデータロッカーを利用する事でユーザー自身が個人データを持ちサービスプロバイダがユーザー所有のデータを利用しビジネスを推進することで情報セキュリティコストの削減が期待できる。

データ利用者
Jasmyの目標である「データ民主主義」の環境では個人データロッカーに保存されているプラットフォームユーザーのデータは個人ユーザーのものなので2次的に他の目的に使用可能である。JasmyCoinの所有はデータ利用ビジネスがJasmyプラットフォーム内に保存されている個人データを使用する為の前提条件である。ユーザーが利用を許可されたデータを利用する事でデータ利用の可能性がこれまで以上に広がります。

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サービスプロバイダの拡大

Jasmyはサービスプロバイダの除法管理コストを削減しプラットフォーム拡張に貢献している。データの量を拡大する事でデータの価値を高める。

Jasmyのプラットフォームを使用するとサービスプロバイダはユーザーの個人情報を保有する必要がありません。データは個人ユーザーのものであり個人がその利用方法を決定することが出来る。

Jasmyプラットフォームを使用する事でサービスプロバイダは情報セキュリティコストを削減し、サービスレベルを向上させ社外のユーザーが持つ情報を使用する事が出来る。ここでサービスプロバイダはJasmyプラットフォームの使用に対して適正な費用を支払うだけなのでJasnyコインの価格変動を受けることなくビジネスできる。


サービスプロバイダを増やす
サービスプロバイダが増えるとサービスが拡大し、データの追加と組み合わせも増えるので乗数的に価値が上がる。また、サービスプロバイダが提供するサービスの範囲が広がる事でデータ価値の向上を期待。

ユーザーを増やす
プラットフォームでサービスを使用するユーザーが増えるとデータロッカーの数が増えデータ値の合計量も増える。


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Jasmyは顧客(データロッカー)に安全なプラットフォームを提供し、サービスプロバイダに顧客情報管理コストを削減する。

Jasmyプラットフォームエコシステム
①Jasmyはサービスプロバイダが提供するサービスを使用するユーザーにJasmyプラットフォームを提供します。 プラットフォームサービスのユーザーは個人データロッカーのインフラを利用できます。これによりユーザーが個人のデータを自分のものにし、その使用率を自分で決定できる環境が作成されます。

②Jasmyプラットフォーム上のユーザーに情報を提供する事によりサービスプロバイダはセキュリティリスクを低減した製品とサービスを提供できるようになる。

③このサービスを利用する事でIoT機器などを利用して生成された新しいデータがデータロッカーに蓄積され、サービスプロバイダが新規事業を推進できるようになります。

④サービスプロバイダにプラットフォームを提供する

⑤合理的なロイヤリティを受け取ります


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データの2次利用

データ利用者はJasmyプラットフォーム上のデータを自分のビジネスに2次利用する事が可能。

2次利用によるデータ価値の拡大

プラットフォームでサービスを利用するユーザーの数が増えるとデータロッカーの数も増え、基になるデータの合計値が増えます。プラットフォーム内でサービスを使用するユーザーが増えるにつれてデータロッカーの数は増加する。

ただし、これらのデータにはJasmyプラットフォームプラットフォーム内のメカニズムを通してのみアクセスできる。ユーザーからデータを収集するためにこのデータの2次利用を求める企業にとってJasmyコインの所有は前提条件。


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①Jasmyプラットフォームはデータ利用者がデータを利用出来る「場所」を提供しています。Jasmyコインを所有する事でデータ利用者はJasmyプラットフォーム上のユーザーに属するデータを利用する許可を与えることが出来る。


②データを活用する事でこれまでデータを入手する事が困難だったデータをデータ活用企業が入手できる可能性が広がります。

③データアプリケーションサービスプロバイダはユーザーにデータの提供を要求し、その補償として報酬を支払います。

④ユーザーがリクエストの詳細を確認した後、リクエストの目的に同視した場合、ユーザーは自分のデータを提供し、その代わりに報酬を受け取ります。ユーザーが蓄積するデータが増えるにつれ需要と供給が増加し市場が生まれます。市場が拡大するにつれて提供されるデータの価値は高まると予想しています。

⑤ユーザー所有のデータはサービスプロバイダが開発したビジネス自体に十分な価値を生み出すことが出来ると信じていますが小さなデータを互いに組み合わせたり、大きなデータと組み合わせる事でその価値は乗数的に増加する事を期待しています。今後も個人情報の価値を最大化することを目標にデータ価値の向上を図っていきます。


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上記の表は「サービス提供事業」と「データ活用事業」をまとめたもの

2つの相互関係によりデータの価値が向上します。


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Jasmyの概要

Jasmyコインの発行合計は500億枚で新しいコインは作成されない


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Jasmyコインは次の2つのポイントにフォーカスして持続的に成長する事を目指す。

個人データの価値を最大化
JasmyコインはJasmyプラットフォームの個人データの価値指標です。
ビジネスの規模が拡大するにつれてユーザー所有のデータ価値も高まりJasmyコインの価値も高まります。わたしたちのミッションは個人データの価値を最大化することです。つまりJasmyコインの価値を最大化する事です。

機関投資家による市場参入を通じて中長期的な市場を形成
Jasmyコインのの実際の需要に基づいて事業規模を拡大する為、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を成長目標として設定します。KPIの計画と進捗状況について機関投資家とコミュニケーションを取ります。Jasmyコインの価値は投資適格の決定を通じて機関投資家により証明され、コインの価値は世界中の投資家によって共有されます。


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Jasmyコインの使用法
JasmyコインはJasmyプラットフォームを使用して生成されたユーザー指向のデータを利用することを目指します。企業の実際の需要に基づいて適切なデータ値の交換を可能にし、その使用を促進する事により成長し続けます。

データ利用
Jasmyプラットフォームのデータロッカーに保存されているユーザー所有のデータを使用するには、企業はJasmyコインを保持する必要があります。このトークンエコシステムを通じてユーザーと企業間のデータトランザクションの透明性と公平性が確保されます。そしてこのトークンエコシステムは企業のフレームワークを超えたデータ利用を促進します。つまりJasmyコインは企業からの実需に基づいて使用されるユーティリティトークンになります。

投資
Jasmyコインの主な目的は実需に基づき企業が使用する事。一方、投資にも使用する事を目的にしています。これを投資に使用すると、データ利用に対する実需を生み出しデータの具体化を加速させることが容易になります。
「データ民主主義(民主化)」を支持する機関投資家や個人投資家によるJasmyコインの安定した保有を通じて、ユーザーは保有するデータの価値を「より明確に確認出来るようになる」と確信しています。

プラットフォーム内のデータの価値を保証し、プラットフォームを安全な方法で利用出来るようにすることでデータトランザクションを促進し、実需を更に拡大します。データ取引市場は今後も成長が見込まれており、その規模に上限はありません。特にユーザーが使用する為にライセンスされたデータとIoTデバイスは非常に価値があります。

更にユーザーからの高精度な「小さなデータ」は大量のデータを収集することなく高い付加価値を実現できます。発行されるJasmyコインの数には上限があるのでデータ市場の規模が拡大するにつれて価格はトークン価格に反映されます。

短期的に投機的な仕様が形成されたとしてもJasmyコインの本質的な価値はデータの価値によって確立され市場が拡大するにつれて成長します。


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asmyコインの価値はデータ利用企業からの需要によって維持されます。私たち(Jasmy運営者)もデータ活用事業と投資家の両方が自信を持って利用できる体制を整えています。

発行されているJasmyコインの合計金額
発行できるJasmyコインは上限があり(500億)、それは全て発行済みです。

ユーザーデータ値の増加に上限は無い
Jasmyプラットフォームを使用する企業が増えるにつれてユーザー数は増加します。ユーザー数が増えれば企業数も増えポジティブなサイクルが生まれます。その結果データは無制限に増加します。

プロジェクトの進捗に応じた供給
Jasmyコインはこれ以上発行できませんが、市場への供給はプロジェクトの進捗状況に基づいています。従って、突然のオーバーフローを回避するメカニズムがあります。

事業目的で保有する金額の増加
Jasmyプラットフォーム内で個人ユーザーのデータを活用する為にはデータ活用事業において一定量のJasmyコインを確実に保有する必要があります。
従って、Jasmyプラットフォームが拡大し、企業からのデータの需要が高まるにつれて企業は市場からJasmyコインを調達する必要があります。その結果、市場の購買需要は増加すると予想されます。


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普及期
エコシステムの作成期間であり一部のJasmyコインが市場に配布される。

価値の成長期
エコシステムが広がるにつれてデータ利用ビジネスが増加する期間。データ利用事業の増加に伴い、市場におけるJasmyコインの流通量も増加する。

エコシステム拡大期
ユーザー数の増加に伴いデータ利用事業の数は更に増加する。データ利用事業の増加に伴いJasmyコインの配布量も増加する

市場設立の時期
データ活用事業の拡大によりJasmyコインの未分配残高が無くなる。未分配額の消滅に伴いデータ活用事業者は市場からJasmyコインを購入する。データ活用事業者がJasmyコインを購入する事により市場におけるJasmyコインの量は市場で減少するであろう。


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Jasmyは次の3つのKPIを達成する事を目指す
・アクティブユーザー1億700万(日本国内で700万、海外で1億人)
・1人当たりのデータの価値:$500(蓄積されたデータが将来獲得できる総収入の1人当たりの金額)
・Jasmyコインの価値/データ値の乗数:16.7倍
 →これをPDRと呼んでいる・
 →PDRを独自の指標としてJasmyコインの時価総額をプラットフォームのデータ値で割ったもの

アクティブユーザー(データロッカーの量)
日本:700万人(潜在ユーザー数1億2500万人)
年間1200万台の企業PC出荷市場から30%のシェアと700万人のユーザー獲得を目指す。

海外:1億人(潜在ユーザー数:77億1500万人)
アジア市場(シンガポール、中国、韓国等)を中心に現地大手企業との業務提携により事業規模の拡大を目指す。


1人当たりのデータの価値:$500
将来のCF(キャッシュフロー?)とアクティブユーザー毎に保持されている合計データの継続的な値に基づいて割引かれた現在価値として計算されます。標準はデータ利用者ごとに$0.5の追加料金となります。

一元化されたユーザーデータ独占モデルによって処理されるデータは主にビッグデータとみなされます。例えば、Facebookは1人当たり年間約$25の広告収入を生み出していると推定されています。
Jasmyプラットフォームで生成されるユーザー帰属はIoTデバイスから生成され、タイムリーに更新され、過去からの継続性があり、他社の情報なども取得できるため、精度の高い「小さなデータ」です。これは過去に入手するのに困難でした。この高精度なスモールデータとビッグデータを組み合わせることでさらに高い付加価値を生み出すことが出来ると考えています。

DR:価値データ値の比率:16.7倍
Jasmyコインの時価総額(*1) / プラットフォームのユーザーデータ値の合計(*2)
*1 市場価格x市場流通供給量
*2 アクティブユーザー数(データロッカー)xユーザー当たりのデータ値

Jasmyコインの市場価値を1人当たりのデータ値と比較して計算し、それを株式市場やその他の市場で使用されているインデックスと比較します。
Jasmyコインには残余資産の分配を請求する権利はありませんが、将来のデータ価値と比較した現在価値のインデックスを作成しました。これにより機関投資家は投資決定に役立つ情報を得ることが出来ます。

<比較>マザーズ平均株価純資産倍率(株価純資産倍率)16.7倍 2020年12月


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PDRは現在のデータ値に対する将来のデータ値の予想または予想される増加の倍数として表される

PDRの重要性
より多くのデータユーザーが蓄積するほど、それはより価値があります。
これはJasmyが提供するプラットフォームが成長するにつれて、またテクノロジーが進歩し、まだ存在しないデータを生成するにつれて劇的に増加すると予想されます。

ユーザーが所有するデータの価値は予測できないかたちで増大すると私たちは信じています。従って、Jasmyのビジネスモデルが進むにつれてデータの真の価値が明らかになるにつれデータの価値に対するJasmyコインの価値が高まると予想されます。

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ビッポの解説

私は20年以上システムエンジニアをやっていますがジャスミーデータロッカーは直感的に流行ると思いました。逆になぜ今までそれをやる企業が無かったんだろうと考えましたがブロックチェーンとスマートコントラクトがないと成立しないんですねこれ。あとサーバクライアント方式だとシステムが重くなり過ぎて無理。

ITコンサルにいくと「独自ポイント制度もう辞めたい」という企業めっちゃ多いです。大企業になればなるほど個人情報の収集、管理、利用はお金が掛かるんです。個人情報を入力する人員、管理サーバ、システム開発費、保守要員、機器のメンテナンス・・・多分レンタルDVDのツタヤとか年間数十億するんじゃないですかね。

個人情報保護法も厳しくなってくるし、下手にプライバシーマークなんか取っちゃうと個人情報取り扱う全部署、店舗の教育・監査という恐ろしく手間もお金も掛かることをしないといけません。

また情報流出やデータ盗難による名簿売却、ハッキングなどにも気をつけなければなりません。そうなると仕事のできる報酬の高いエンジニアを置かないといけないわけでコストがかかりますよね。

ジャスミーはそういうわずらわしさから企業を解放しようというわけです。例えばツタヤならジャスミーデータロッカー(JDR)のIDだけ登録してカードと紐付けておけばいいんですよ。その人が延滞したらJDRに電話番号や名前を取りに行けばいいわけですから。

これだと管理はかなり軽くなる。最悪流出してもJDRの中をいつ、何を、誰が見たかは分かるので大規模犯罪には使いにくい。

でジャスミーコインが何処で利用されるかというと、まず照会したときに支払うようです。これは多分サブスク形式(使い放題)も多分あると思いますね。

あと提供者へのリワード(報酬)ですが多分これは企業から1件当たり0.01ジャスミーとしての検索データの該当者で均等に割るんでしょう。

コインの量は500億枚既に発行済みだけど、データは無限に増えていく。だからコイン1枚あたりのデータ量が増えていくことになって付加価値が上がるよってことなんでしょうね。

面白いなと思ったのはデータを「資産価値として株式市場やその他の市場で使用されているインデックスと比較する」という発想。これは今までに無かった考え方ですね。金やビットコインと同じく、データの増減がジャスミーの価格位置を示してくれる。しかもそれはシステムに瑕疵が無い限りずっと右肩上がりにならざるをえない。今のところ独りよがりな数字ですけどこれをファンドなんかが採用したらものすごくコイン価格はあがるでしょうね。











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