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飼育日記「めだかのきもち」㉘♀のメンタル

餌の時間、勢い余ってウィローモスの房をほうばってしまい、吐き出すことが出来ず、あたふたしている♀がいた。

しばらくハラハラ見ていたが、自力では無理なようなので、網ですくい、暴れるのをなだめて口からつまみ出してやる。

これまで大人しく目立たなかったが、最近急に粗暴になり、他のメダカを激しく追い回すことが多くなった♀である。

ははーん。思い当たることが…

他の♀がほぼ毎日抱卵していた夏、この♀だけはごくたまにだったのに、秋が深まるにつれ、夜明けに真っ先に抱卵するようになった。

そう言えば、鉢替えをした頃からあのボス♀の、目に余る狼藉が見られなくなった。

ヒメ♂に追い回されていた大人しい子が、ボス♀に豹変したのも、抱卵期に重なる。この3ヶ月、毎朝一番に沢山の卵を産み続けたボス♀だが、ここ数日、夜明けに大きなシュシュを見ることがない。

抱卵の周期が♀のメンタルに影響することはやはりあるようだ。

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一方で、産卵がある時も無い時も、誰かが荒れて鉢の中に不穏な空気が漂う時も、ずっと変わらず穏やかな♀もいる。

朝、姿を見るとホッとする。お腹にポチッと卵が付いていたりすれば、いっそうほっこりさせられる。

6月にやって来た初代の個性派メダカ達に揉まれながらも、静かで凛としたペースを崩さない。 今や飼育者の心の拠り所である。

控え目にハナと名付けた。

うんと長生きしてね!

                                                                       10.   2

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