見出し画像

飼育日記「めだかのきもち」㉒食べ過ぎ注意

ガラス鉢の中のヌマエビが抱卵している。20個程の黄色い卵が透けて見えるが、今にも飛び出さんばかりにお腹の中でプルプルと休みなく動いている。

メダカもヌマエビも産卵にはかなりのエネルギーを使うため、栄養補給は大事だ。重そうなお腹を抱えて浮き草の裏を齧ったり、水面に仰向けになって、メダカの餌を精力的に掻き込んでいる。

メダカに気を取られていたころはヌマエビの抱卵はほとんど気に留まらず、小エビの姿でああ生まれたんだな、と知るだけだった。

別の器に移して孵化を観察しようと網を差し入れたが、逃げられ失敗。ストレスが邪魔になってはと、ガラス越しに見守ることにする。つい人間の勝手で手を出したがるのはマズい。

メダカより寿命が短いヌマエビは、成長のサイクルが早い。孵化して1ヶ月もすればこうして産卵を始め、3度の産卵で♀は寿命を迎えるという。

体が大きくなったメダカの稚魚は、順に外の鉢に移しているので、ガラス鉢には残り6匹。こちらはのんびりしたものだ。

画像1

メダカ鉢の食事時は大騒ぎになる。稚魚だけだと静かに食べるのに、こちらに来ると、成魚の興奮状態に煽られるように、チビも一緒になって鉢中を走り回り、成魚がまたそれに煽られる。

祭りだ!祭りだ!

親達は稚魚の分まで食べ尽くす勢いで駆け回っているのだが、興奮状態で泳ぎ回るばかりのチビもいる。犬の尻尾ならぬ、小さな尾ビレを超高速でクネらせて。

画像2

その様子が可笑しくて、ついまた餌をパラパラしてしまう。これが余計なことだった、と反省。

もうおかわりは無しだからね。メタボ体型は身の毒。君達には、精悍な♂、カッコいい♀メダカを目指して欲しいんだ。浮かれ騒いで食べそこなったなら、腹を空かせておればいい。次にはしっかり食べるんだよ。

伸び伸びと泳ぎ回るチビ達は、ドスドスと迫ってくるボス♀に追いかけられても、すばしこく身をかわして逃げ切ってしまうので、運動量は十分。

今日のメダカ鉢は平和である。                    8.   31




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?