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うつ病にまつわるエトセトラ

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うつ病に関して役立ちそうな情報まとめ。 ※あくまで参考情報としてご利用ください。 ※治療などは必ず専門家の指示に従ってください。
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メンタルヘルスの相談先まとめ

うつ病をはじめとする精神疾患や精神障がいについてはさまざまな相談先があります。 ここでは、医療機関、医療機関以外の相談先、電話相談・SNS相談・メール相談についてまとめます(公的な相談機関に絞って紹介しますが、この他にも民間団体も含めると多くの相談先があります)。 うつ病患者はもちろん、うつ病かもと心配な方やご家族、支援者の方も利用できます。 1人でかかえ込まず早めの相談を特に今はメンタルの不調を感じる人が増えているからか、各相談先は手いっぱいのようです。精神科の初診予約が

精神科選びの極意……? ※うつ病患者の私見

うつ病治療では主治医との相性が大切私はうつ病で2年以上、精神科に通院している。 これまでの人生で内科・整形外科・眼科・皮膚科などさまざまな診療科にお世話になってきたが、うつ病治療・精神科診療においては特に主治医との相性が大切だと感じている。 それは、精神科診療では主治医との対話(精神療法とよばれる)そのものも治療であるからだ。 中等症以上のうつ病では薬物療法(お薬による治療)も重要ではあるものの、精神療法は全てのうつ病患者に対して行われる基本的な治療なのである。 精神科

自立支援医療制度を利用してうつ病治療を1割負担で受けている話

うつ病でもう2年半ほど精神科クリニックに通院している。 療養のため働けない今の私にとって医療費の負担はつらいが「自立支援医療(精神通院)」という公的な制度によって負担を軽減できている。 精神科に定期的に通院が必要な人なら気軽に利用できる制度なので未利用の方はぜひ申請を検討してほしい。 自立支援医療(精神通院)とは医療機関にかかった際、私たちは基本的に医療費の3割を窓口で支払う。 しかし自立支援医療(精神通院)を適用すると精神科の通院にかかる医療費が1割負担に軽減される。

うつ病患者なら知っておきたい精神科入院の基礎知識

うつ病で入院を勧められることはあり得ます。精神科の入院と聞くと何となく怖いと思っていませんか? 精神科医療、とりわけ入院には偏見をもつ人も多いです。 精神科の入院形態には3種類があり、また入院後の生活もさまざまです。今回はそんな精神科における入院について知っておきたい基本知識をまとめました。 入院形態は3種類精神科の入院形態は『精神保健福祉法』の第5章で決められています。本人の同意に基づく任意入院のほかに、措置入院と医療保護入院があります。 ① 任意入院 本人の同意に

うつ病でも働きたい! 押さえておくべき基礎知識

病状に合わせて適切な働き方を:支援制度を知ろううつ病などの精神疾患を抱えながら働くための方法としては大きく分けて下記の4つがあります。 ご自身の状態やご希望に合わせてかかりつけ医療機関やハローワークなどに相談なさるとよいでしょう。 「働く」というとお金のために働く(①)というのが最終的な目標ではあるとは思います。 しかしうつ病では長い療養が必要なこともあり、その後にいきなり働くことは難しいものです。 そのための準備(生活リズムを整える、数時間集中して作業をこなすなど)ができ

うつ病を知るために役立つwebサイトまとめ

別記事「うつ病に関する情報の集め方(情報リテラシーを高めるために心がけたほうがいいと思うこと)」にしたがって、私がよく参考にしているwebサイトの一覧。 ❶厚生労働省「知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス総合サイト」 https://www.mhlw.go.jp/kokoro/index.html こころの健康や精神疾患についての基本知識や、支援制度の概要がまとまっている。患者向けの情報だけでなく、うつ病かも?と心配な方や周囲の人向けの情報も載っている(広く浅く情報

うつ病に関する情報の集め方(情報リテラシーを高めるために心がけたほうがいいと思うこと)

医療情報、特にうつ病をはじめとする精神疾患に関する情報には怪しいもの(科学的根拠に基づかないものや過剰な不安をあおるもの)が残念ながら多くある。インターネットはもちろん、書籍でも「ん?」と感じるものは少なくない。 私が調べ物をするときに注意しているポイントは下記。 インターネットの場合① 国(厚生労働省)や自治体など公的機関のサイト。 ② 日本うつ病学会や日本精神神経学会など専門医の学会による「一般の方へ」のページ。 ③ ①や②を引用してわかりやすくまとめているサイト。 ④

うつ病の学生・若者や保護者の皆さまへ

早めの相談が大切うつ病は心が弱いからなる病気では決してありません。どんな人でもなる可能性があり、うつ病になることは恥ずかしいことでは全くありません。 特に若者の場合は、うつ病と他の疾患・障がいとの見分けが難しいので、専門家への早めの相談が重要です。どんな病気もまずは予防、次に早期発見・早期治療が大切。特にうつ病は早めに治療を始めることで苦しい期間は短くてすむと言われています。 ただ、精神科の受診にはお金がかかりますし、未成年は保護者の同行が必須な場合が多いです。また、子ども