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益子の住み処#6 菜園のデザイン

今回は、私の庭の主役と言っても過言ではない、菜園のデザインについてお伝えしたいと思います。

菜園を持つことは私の長年の夢でした。化学肥料や農薬を使わずに自分で育てた野菜を食べたい、そんな思いはもちろんありましたが、2018年に訪れたパーマカルチャー農園(写真下)で育った土を触って、あまりにも気持ちよくて感動してしまいました。「菜園づくりっていうのはすなわち土づくりなのだ」と頭じゃなくて身体で理解することができて、いつか自分でもこんな土づくりがしたい、と思ったのです。

藤野パーカル

人間は食べ物を育てて食べることで、生きることができます。そのために必要な土づくり。と言うことは、土づくりっていうのは生きることの原点なんですね、きっと。

そんなこんなで、私が参考にしているのは、竹内 孝功さん著「自然菜園で野菜づくり」です。1㎡の区画を基本として、1区画の中で数種類の野菜を、不耕起で育てます。土づくりも兼ねて、畑に生える雑草や育てた緑肥をマルチとして使います。農薬は使いませんが、肥料は有機肥料を最小限に使います。

そして、私がここでお伝えしたいbio-landscape(ビオラン)独自の菜園デザインのポイントは、菜園で生き物の力を借りるための工夫です。

ビオラン流!菜園デザインその1 菜園の囲い

まず、菜園を囲う柵は雑木林の木々を剪定した時の枝木を使います。支柱を50cm間隔程に立て、細い枝木を編むように設置します。この柵の地際に、緑肥の種をまいて、緑肥が育った時にはカナヘビなどの住み処になるのではと考えました。景観的にもナチュラルな感じが出てステキです。
カナヘビは虫たちを大量に食べてくれます。農薬を使わない代わりに、生き物の力で防虫効果を狙います。

畑の柵

ビオラン流!菜園デザインその2 果樹を植える

また、菜園には果樹を植えます。もちろん、畑になるべく影を落とさないように、位置はよく考えます。
果樹を狙って、色んな野鳥が来てくれます。野鳥はその場で糞をして、それが畑の肥やしになります。もちろん、すべての実を食べられてしまっては悲しいので、ある程度は残しておいてほしいですが。。。

菜園デザイン

菜園の平面デザインでは、当初この1㎡の区画をできるだけ数多く配置できるように考えました。しかし、当初菜園を配置した場所が砂利が敷かれていて、私の非力な力と鍬だけでは全く歯が立たず、少し面積を縮小せざるをえませんでした(結果的に大正解。詳しくは菜園づくりの記事で報告します)。

限られたスペースですが、2020年6月現在、少しずつこの菜園から収穫した野菜が食卓に並ぶようになってきました。今のところ、虫などによる大きな食害もなく、夏の収穫時に向けて育ってくれています。

収穫野菜写真

菜園のある暮らしを通じて、自分で食べるものを自分で育てることの尊さを、今すごく実感しています。

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