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オーディオブックの可能性

本の形は少しずつ多様になっている。
kindleを代表する電子書籍もいまや一般的になり、そしてオーディオブックと呼ばれる音声の書籍も広がってきている。(書籍と呼ぶのかはよく分からない)

これまで値段の高さもあり、オーディオブックを試してこなかったが、Amazonのaudibleを試してみた。

購入したのは千葉雅也さんの"勉強の哲学"である。この本は紙の書籍でも購入していたが、積読になっていた。

千葉雅也さんは硬派な文章を書くので、読み続けるのに、わりと気力と気合がいる。

そんなこともあり、読めていなかったのだが、オーディオブックの良さをここで初めて知ることになる。

音声だと無条件に、とにかく進むのだ。それにより、とりあえず一回内容を押さえることが出来る。これはとても大きなメリットだと思う。

興味があまり湧かない、硬派で読むのが疲れる、そんな本であっても音声だと、とにかくページが進むのだ。

0のままで止まるのか、少なくとも何かが積み重なるのかの違いである。

オーディオブックは興味が薄い分野や中々読めなかった本にこそ向いているのかもしれない。

ということは、ここに自分の変身に対する大きな可能性がある。
オーディオブックのような機能を持ったモノと言えば、(これまで興味がない分野に接する機会を作ってきたのは、)テレビである。

ただ、そこには変身の機会としては、内容の偏りや偏見、薄さが問題としてある。
それに代替する機会を自ら創り上げる時に、オーディオブックが大きな可能性を秘めている。

今回だと、勉強の哲学というフランス現代思想に影響を受けた本を受動的に読んだ。

それにより、キーワードが残る。ドュルーズなどである。ここから先に踏み込んでいくのであれば、主体的に書籍などを読んでもいい。

もしくは、別のオーディオブックでも共通のキーワードが残るかもしれない。

そうすると知らないうちに、頭の中に、地図が出来てくる。すると、全く別の思考になっているかもしれない。

こうした可能性をオーディオブックに感じた。


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