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【RX&Co川内一史】東北シクロクロス いわきラウンド 2023.12.24 ME3

昨年の東北CXクリスマスラウンドは凍るような福島空港でしたが、あまりの寒さに耐えられない人が多かったのか、新コース誕生です!しかも東北CXには珍しくキャンバーのない海近くの河川敷で平坦な夏井川サイクリング公園を舞台に開催されました。

外周は高速平坦、中はBMXコースで起伏が激しい

準備

落車影響の左手親指の痛み(指というより手首)が予想以上に酷く5kg程度の物でも片手で持ち上げられません。自転車の乗り降りも左手に荷重を掛けられないと ぎこちなくなりペダルキャッチが悪くなりました。右手の親指も野辺山落車の痛みが残ったままです。両患部の腫れが引くのを見ながら可動域を確認する程度となりました。
 左ペダルを踏むとギリギリッギリギリッと異音が発生して、サドル・シートポスト・ペダル・BBベアリングを確認しましたが解決せず、「困った時のRX BIKEのCubさん頼み」と、原因を探して貰いました。結果は後輪の音鳴りのようで、スポークテンションを調整して細部をチェックして頂いたところ、即座には解消しませんでしたが≒2日くらいで異音解消しました(微妙にチチッと鳴りますが気にならないレベル)(その後完全に音が消えました)。

頼れるメカニックの居るお店 RX BIKE(東京都目黒区)

前日試走

昨年の福島空港CX試走の時に あまりにも気さくで、失礼にも近所の自転車乗りのオジサンと思い込んで話してしまった橋川健さん(Team Eurasia - iRC TIRE総責任者 監督・UCI国際自転車競技連盟公認レベル1コーチ・JCF日本自転車競技連盟強化支援スタッフ)のエントリーが有ったので挨拶できるのを楽しみにしていたら、当日お会いできて「ゆっくり行きますから一緒に走りましょう」と個人レッスンして頂きました、これは凄いクリスマスプレゼントとお年玉が一緒に来たようなもんです! 後ろを付いて行くだけかと思いきやコースを作る作業に携わってられたようで、
①コースのラインどり、
②平坦基調のコースでの風よけ、
③ドラフティングの位置、
④CXでもコースによっては下ハンを使う利点、
⑤当コースで上ハンと下ハンの切り替え場所、
⑥コーナーを安定して走る方法・・等々 
こと細かく教えて頂き、しかも場所と連動させ具体的でわかりやすく説明頂き、まさに目から鱗が落ちまくりました。

写真:あべまさん 橋川さんIRCテント前で

コースは河川敷の広大な広場で平坦ですが、BMXの練習コースが作ってあり、円にはなっていないU字のパンプトラックやジャンプ台のようなコブがあちこちに配置されていて、外周に舗装路とグラベルが混在したハイスピードの直線が有ります。板のバリアは無く、丸太で塞がれて降車する部分が有りますが、脇にエスケープ出来る(タイトコーナー)迂廻路もあります。

橋川さんレース中写真 下ハンに思わぬ有効性も

試走は橋川さんのレッスンで満腹になったので、教えて貰った事を出来るだけ復習して前日試走を終えましたが、即効性のあるものと練習をすることで効果が発揮されるものがあり脳内のシュミレーションが一晩では追いつかないレベルとなりました。

レース

機材:CRUX2020 Di2 タイヤIRCシラク チューブレスレディ タイヤ空気圧:前後1.75bar インサート(前輪:ビットリア、後輪:IRC)(後輪:進行方向逆付け)
ピットエリア:予備車 BH RXteam R8000 タイヤIRCシラク チューブレスレディ 前後1.7bar インサート(後輪:ビットリア)

前日は4m/sの風が吹いて居ましたが、朝の試走では1m/sくらいに静まり、曇り時々晴れの天候、気温も朝の試走は1~2℃のイメージで湿った路面の轍は凍っていますが、朝一ME4のレースの頃には溶け出すだろうと思われました。

写真:あべまさん

ゼッケン4番で最前列真ん中からのスタートですが、右手の痛み(テーピングしたので少しは誤魔化せると期待)で長い直線ではハンドルを引きにくいので置いて行かれるだろうと覚悟しつつスタートしました。クリートキャッチを2度ミスしてシッティングのまま加速しました、恐らく12~14人くらいに抜かれた気がします。実質的なスタートは起伏が始まってからと考えていたので丁寧にラインを走る事に専念しました。長いストレートの手前のコーナーを前日試走では難しいと思っていましたが、レッスンの「下ハン低重心」にするだけで驚くほど安定しました。起伏の下り斜面が使いやすくなり、順位を稼ぐ事が出来ました。バリアはエスケープし乗車でクリアしました(リマウントの後の速度差で勝てる事が多かったと思います)。レース中はコーナーで単独落車を3人くらい見たので、路面凍結が溶解して徐々にスリッピーなコーナーが増えているのだろうと予測し最速ラインを外して草の多い部分で曲がる事を意識して走りました。
最終ラップでは前に風除けの選手が居なくなってしまい、逆に風除けとして利用される形でゴールすることとなり、後ろに2人居た選手の一人に抜かれました(後で確認するとカテゴリー違いでした)。

手入れが素晴らしいパンプ 普段はBMX練習コースらしい

結果

10位/18人出走(1名DNF)AjoccPt:17pt/ME3
ラップタイム ①8:00 ②7:47 ③7:46

写真:あべまさん 下ハン実践中

考察

良かった事:落車などのミスなくレースを走れた
 難易度の低い踏み踏みのコースですが、前ではコーナーでの落車が多発していて、ハイスピードからのコーナーの難しさは有ったと思います。ミスしなかった要因は高速コーナーを下ハンで安定させる事が出来た事だと思います。重心位置を低くする事が安定に繋がるのは、下ハンでなくても応用できる技術だと思いました。

悪かった事:長い直線で差を詰めず、コーナーで詰めようとする。必然的にミスをしやすく、心理的にも焦りが出やすい。(出口で自転車1/3~1/2重なるようになる)対策としては事前に安全なパッシングポイントを確認して準備しておくのが良いと思う。そのためには‟加速したい場所から逆算してラインを想定する”練習をしておく必要があると思います(上手な選手は練習しなくても出来そうですが)

前2レースが登坂メインとは言え、最後尾ゴールだった事を考えると良いステップだった気がします(気分的な要素が強い)。橋川さんの即効性のあるレッスンのおかげですが、教えて頂いた事を身に付けられるように考察・練習したいと思います。

平坦基調ですが ジャンプ台のようなコブが多数あります 写真:あべまさん

忘備録:AJOCCポイント 2023.12.27
2023-24 ME3      21位 (257pt/11戦)
23-24関東シリーズME3 22位 ( 95pt/ 5戦)


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