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【RX&Co川内一史】茨城シクロクロス 大洗サンビーチステージ 2024.1.28 ME3

海上花火大会が人気の茨木県大洗町の海水浴場で行われるシクロクロスです。砂しぶきを上げて走る写真はカッコイイのですが、砂浜を自転車で走りやすい訳もなく、観戦者に楽しい体力勝負なレースとなりそうです。

準備

前週の蔵王大会で「基本の重要さ」に気が付きましたが、基礎練習は地道にコツコツと行う練習が多いらしく成長が付いてきません。それでも練習の度に「新たな気付き」があるのがスポーツバイクの魅力だと思います。低速でトリッキーな動きが多いからか「今のは何?」的な事が頻繁におこります(ノビシロが多いとも言う?)、「土曜日が前日試走で日曜日がレース」を毎週繰り返すと練習時間は多くは作れず、暗くて寒い早朝が多く、最近は通勤中の20~30分をCX練に割り当てる習慣となっています。
近くの公園に砂浜が有る事から、砂練を再開しましたが、砂浜400mでフィジカルが悲鳴をあげます。砂の状態と僅かな勾配変化で体力の奪われ方が違うので技術的な要素も有ると思いますが、工夫するレベルに達しませんでした。

前日試走

昨年は試走で後輪をパンクした事に気が付かず(走行しているとシーラントでエアが抜けにくい)スタート直後の1コーナーで後輪が腰砕けて我慢のレースだったので、段差のリム打ちポイントから確認しました(今回は土嚢袋で段差が無くなっていた)、次はメインの砂エリアですが、砂が締まっていてほぼ乗れてしまいました。砂エリアの中間(少し手前)くらいに色の白い砂が帯状に2か所有り、ここは砂質が違って‟激重”ですが4mくらいなので手前で速度を落とさなければ(2つ目は少し登り勾配)パワーで乗り切れました。
乗れてしまうと欲が出て、楽にクリアする方法を探します。入口には下りスロープがあり加速しながら砂に突入しますが、直ぐに右直角コーナーで曲がりながら登っています。コーナー入口で余計な動作を入れるとタイヤがズレて失速してしまいます。以前に美並さん(CUORE)に教えて貰った「漕がずに転がすだけで進む」事を意識して走るとスロープ途中からは漕がずに息を整える場所に出来て、登り勾配の砂も惰性で上がれました、緩い下り勾配は後輪のトラクションが抜けないように加速出来れば激重の白い砂の帯がクリア出来ます。砂はコースの左右で違いがあるので、固い砂とフカフカの砂を理解して失速しそうになった時に‟あそこまで辿り着けば加速できる”オアシスを考慮してラインを考えました。

写真:あべまさん

レース

気温3℃から上昇、風も穏やかで完全ドライな状況です。林の木の根がグリップします。

機材:CRUX2020 Di2 タイヤIRCシラク チューブレスレディ タイヤ空気圧:前後1.75bar インサート(前輪:ビットリア、後輪:IRC)(後輪:進行方向逆付け)
ピットエリア:予備車 BH RXteam R8000 タイヤIRCシラク チューブレスレディ 前後1.75bar インサート(後輪:ビットリア)

写真:あべまさん

ME3は最初のレースですが、朝の試走で砂エリアが耕されて難易度が上がっています。
 ゼッケン9番で2列目中央からのスタートとなりました。左手首を痛めてからクリートキャッチが上手く出来ず、不安を抱えたままのスタートは当然遅れ気味で公園エリアから砂浜エリアに出てくる頃には後ろから3~4番まで順位を下げてしまいました。前日試走の砂エリアの調子が良かった事で、砂で順位を回復しようと思っていました。
しかし思惑は外れるもので、砂の入り口から感触が違いレーススピードで突っ込んで来ると前後荷重の移動も追いつかず、早々にランする事になりました(走らず歩いてますが)、担ごうか一瞬迷いましたが呼吸が荒く転がしながら歩くという状態。順位を挽回するどころではなくなりました。
 全4周回の2週目の砂エリアは砂の状況を考慮して7割くらいを乗車出来て少し順位を上げましたが、3周目の砂エリアで体力が尽きて落車2回、リマウントもおぼつかない状況となり、砂エリアから抜ける登りスロープの最後の部分でフラつき前輪を踏み外して落車しかけ右の脛をペダルで強打し右足に全く力が入らなくなってしまい失速、惰性でペダルを廻しながらゴールしました。

写真:あべまさん 脛を強打した直後

結果

29位/33人出走(87%) AjoccPt:11pt/ME3
ラップタイム ①9:06 ②8:58 ③9:18 ④9:05

踏み外したスロープ

考察

前日試走からの想定では砂浜エリアで体力を温存して舗装路で速度を上げようと思っていましたが、全くの裏目となりました。
砂エリアの状況変化について行けなかったことが全てですが、消耗が激しい時にペダリングや姿勢が崩れ、荷重移動が遅れ何もコントロール出来ない状態で走っていたと思います。自転車に乗っているので進んでいますが、非効率で一歩間違うと危ない車両になりかねない状態です。
「力を入れて頑張る」事と「レースでタイムを縮める」事は違うという認識を持って(むしろ省エネで体力を残さないと勝てない)身体をコントロール出来る範囲を考えて次戦に望みたいと思います。

写真:あべまさん 砂エリアの誤算

忘備録:AJOCCポイント 2023.2.1
2023-24 ME3     18位(322pt/14戦)
23-24関東シリーズME3 25位(119pt/8戦)

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