瓶詰めお月さま通信〔晩冬〕
ぬすびとに 取り残されし 窓の月
良寛
瓶詰めお月さま通信(晩冬)です。
夜分、しんと静まり返った冬の道を自転車で走っていると、にわかに背後から眩ゆいひかりに照らされたので、見上げてみるとそれは雲間から顔を出した満月なのでした。冬ももうじきにおわりますね。
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先日、従姉から知り合いのこどもたちに絵本をプレゼントしたいのだけど、なにかおすすめがあるかしら?と聞かれて胸が躍った、絵本のことを思うといつも晴れやかな気持ちになる。こどもたちは3人、6歳から12歳、