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訊ねるday2 2024/6/12


実家2階の自室で目覚めて身支度していると、外からガランゴロンと金属音が聞こえる。ガス屋さんがプロパンを交換しているようだ。


朝イチ取材。合間にナポリタンを作って食べ、午後にも取材。


夜は姉とふたりで飲みに行く。
翌日が姉の誕生日なので、お祝いしつつわたしの行きたい店に行こうという主旨だ。姉は普段あまり外食をしないし、近隣の飲食店に興味がないようなのでそうなった。Twitterで魔女っこれいさんの勧めてた焼き鳥店へ。(わたしの実家とれいさんの出没エリアは近い)

メニューに「地元豆腐店の冷奴お出汁ゼリーのせ」とあって頼まずにはいられなかった。230円でこの鉢が2つ。姉と鉢を分けてくれているのだ。薬味たっぷり。

このお店の焼き鳥、びっくりとてもおいしかった。竹ノ塚にこんな店あったのか……。注文が入ってから、肉を切り串打ちをしているから焼き上がりはかなり遅いが、そのぶんうまい。柔らかさが段違い。
他の料理も全部おいしかった。

タン。分厚いのにやわらか~いの。
うずら。殻のまま食べるのは初めて!半熟になっててウマイ。殻は思いのほか薄くクリスピーなので、むしろ食感のアクセントと感じられて良い。
白身魚タルタルのせ。下に敷いてあるのがレタスなのが良い。

料理を待ちながら、数年前にあった親戚の葬式の話や近況報告をし合う。最近の母の様子など、気になっていたこともあるので話をしたかったのだ。その間も次々と常連さんらしき方が席を埋めていく。みんな棚からマイボトルを取り出して割材をもらって好きにやっていて、どこか他人のお宅にお邪魔しているような感覚になる。下町の愛される酒場って家みたいなんだな。

周りの席は常連で埋め尽くされていくにつれ、わたしと姉の会話もカウンター上にひらけて行き、いつしかみんなでテレビに映る野球中継について話し合っていた。店主(推定53歳)は独身らしく、姉が独身だと知るとみんなに「お!いいんじゃない?」とけしかけられていた。姉は意外とうまくかわしていた。接客業経験が活きている。

おなかもいっぱいになった、そして姉は普段あまり飲まないのに、すでに2杯も飲んでいるので心配である。席を立ち、御礼を行って店を出た。帰りのバスを待つ。

店を出る姉

誕生日を祝えて満足なのだが、わたしは姉に訊きたいことがあったのだ。最近の家族や親類に訊きたいシリーズの一環だ。しかしタイミングを失った。バスで切り出すのもな……とためらっていたらあっという間に最寄りのバス停に着く。家までの徒歩時間は5分もないが、どうしても今日話したい。思い切って切り出し、いくつかラリーできた。大した質問はできなかったけど、知れたことは多い、と思う。


実家に着き、玄関のドアを開けると甘酸っぱい匂いでいっぱいだ。台所に入ると大鍋を両手使ってかき回す魔女スタイルの母が「おかえり」と言う。昨日庭の木で大量に獲れたあんずをジャムにしているのだという。毎年獲れるわけじゃないので、今年、しかも収穫日が帰省中なんて超ラッキーだ。嬉しい。煮詰めるのを眺めながら少ししゃべって、この日は寝た。

明日ひと瓶分けてもらって大阪の家へ持って帰ろう。

煮詰めて煮詰めて、やっとここまで水位が下がったらしい


今日のこれこそ

当然にボトルはキンミヤ。これこそ!東京の!!下町酒場!!!!

1.8Lのボトルは棚に寝かせて並べており、底部分にあたる白い面に名前を書いて収納されてて良い眺めだった。

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