正中神経障害を鑑別せよ
みなさん、こんにちは。
とんとん整骨院の日髙(@Shogo_Hidaka)です。
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今回は正中神経障害について書いていきます。
はじめに
みなさんは普段来院される正中神経障害をどのような評価のもと検査を行い、鑑別しているでしょうか?
正中神経障害で有名な手根管症候群は、整骨院や整体院に来院される患者に限らずご自身のご家族の方や、知り合いなどからも相談が少なくない疾患かと思いますが、なにをもって手根管症候群の可能性が高いと判断されていますか?
手のしびれひとつをとっても、様々な原因が考えられ危険な疾患が潜んでいることもあります。
また、仮に正中神経障害である可能性が高いと判断され、その絞扼部位の判断はどのようにされていますか?
正中神経障害のなかでも絞扼部位はいくつか考えられ、そこの検査を適当に行ってしまうと施術効果が思ったほど出ないなどの結末を迎えてしまいます。
このようなお悩みはありませんか?
✔正中神経障害の介入成績がよくない
✔絞扼部位を検査せずに介入している
✔正中神経障害の絞扼部位を把握していない
✔手根管症候群以外になにかありましたっけ?
正中神経障害では、手根管症候群が有名なため他の絞扼部位をあまり把握していない方もいらっしゃるかもしれません。
絞扼部位の検査を特に行わずに介入すると、的外れな介入をしている可能性もありますし、介入成績が良くないと思われる方はそれも当然のことと言えます。
本記事を読み終える頃には
✔正中神経障害の介入成績が上がる
✔正中神経の絞扼部位判断することが出来る
✔正中神経障害の絞扼部位ごとの特徴を抑えることが出来る
✔手根管症候群以外の疾患も抑えることが出来る
このような変化が生じていることかと思います。
正中神経障害でお悩みの方がいらっしゃれば、少しでもお力になれますと幸いです。
では、まずはそもそも正中神経障害ってなんなの?というところから始めていきましょう!!
正中神経障害とは
末梢神経の1つである正中神経(C6~T1)の絞扼性神経障害で、有名な疾患に手根管症候群があります。
症状としては、障害レベルによっても異なりますが、母指~環指撓側の感覚障害、手指の細かな運動、母指球筋の筋力低下などがよく聞く症状かと思います。
原因
・開放創
・骨折・挫創などの外傷
・腫瘍・ガングリオン
・絞扼性神経障害
・神経炎
などが挙げられ、絞扼性神経障害では手根管症候群、円回内筋症候群、前骨間神経麻痺などがあります。
診断方法
・筋電図検査
・X線検査
・MRI検査
を用いて確定診断に至ります。
治療方法は、保存療法と手術療法がありますが、手術療法の適応は外傷や腫瘍などの原因があれば手術療法の適応となります。
以上が非っっっ常に簡単にはなりますが、正中神経障害のざっくりとした紹介になります。
ここから、正中神経の走行、絞扼部位、検査法などを抑えていきましょう。
正中神経の走行
正中神経は腕神経叢の内足神経束と外側神経束から形成されたのち、上腕動脈に伴行して肘窩を経由し前腕の浅指屈筋と深指屈筋の間を下行します。
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