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発熱の危険性
こんにちは。
とんとん整骨院“臨床技術責任者”の日髙(@Shogo_HIdaka)です。
はじめに
みなさんは、臨床の現場にて「発熱」に着目したことはありますでしょうか?
一般的な整骨院や鍼灸院の現場で、例えば毎回体温を測ってそれを鑑別に紐づけて活用している先生方は、もしかしたら少数なのではないでしょうか。
ですが「発熱」は、臨床の現場で非常に重要な臨床症状と言えます。
今までみなさんは現場で、このような症状に遭遇したことはありませんか?
✔動作や肢位に関係なく出現する腰部の痛み
✔痛みが場所がコロコロ変わる頚部の痛み
✔可動域制限を伴う頚部の痛み
✔急性の頭痛
このような症状には、もしかしたら絶対に見逃してはいけない、重篤な疾患が隠れている可能性があります。
このときに「発熱の有無」は非常に重要な鑑別ポイントとなるのです。
実際に僕が遭遇したり聞いたケースでは、
・肩こりで来院された方が全身性エリテマトーデスだった
・体がだるいと言っていた方が慢性骨髄性白血病だった
・首や肩がだるくて鍼治療を受けていたら肺炎だった(自分の話です)
このような、いわゆる治療院によく来るであろうありがちな症状に、重篤な疾患が隠れているケースが多くありました。
治療院で最も高いリスクの一つは「重篤な疾患の見逃し」です。
我々が重要なフラッグサインに気づかず、そのまま的外れな介入を続けてしまったことによって適切な治療が受けられず、最悪患者さんに取り返しのつかないことをしてしまう可能性は、十分に考えられます。
今回は、その「発熱」について、どういう疾患が考えられ、どのように鑑別師、どのような対応と取ることが適切なのかを考えていきたいと思います。
特に柔道整復師の先生や鍼灸師の先生は、PTとは違いドクターの判断をその場で仰ぐことはできません。
「我々の目の前にいる患者さんの症状には、重篤な疾患が隠されている可能性がある」
このような視点を常に持ち、常に、より緊張感をもって患者さんに接する態度が重要です。
具体的に、本記事の内容を理解し臨床に活かしていただければ
✔問診での質問が的確になる
✔正常ではない違和感を感じられるようになる
✔患者さんの負担を軽減することが出来る
✔セラピストとしての自分の身を守ることが出来る
このような変化が生まれることになるはずです。
まず、我々がぼんやりとイメージしている「発熱」とは具体的にどのようなことなのかを掘り下げていきたいと思います。
では、いってみましょう!
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