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ヤーバーと仁義なき米中貿易戦争

 タイのみならずミャンマー、インド、パキスタン、バングラデシュなどアジアを席巻し、深刻な社会問題となっているヤーバーと呼ばれる錠剤の覚せい剤がある。製造元はUWSA(ワ州連合軍)実効支配地域のワ州自治管区。

メタンフェタミン純度は種類によって違うが20~25%。日本で流通しているいわゆる白い粉とは違うように思われているが、まずは下記の文章を読んで欲しい。途中画像が入るがタイ語メディアのヤーバーに関する記事を私が訳したものだ。

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ヤーバーを最初に作ったのは現在服役中のガンラヤニーというタイ女性。最初はヤーマーという馬の興奮剤だったが人間も使うようになった。彼女は息子を台湾に留学させ製造法を学ばせた。その製造法は彼女が雇用していた技術者により国外に広がり、クンサー(後にミャンマーに投降)とワ軍、そしてミャンマー軍一部が資金源とするようになった。

一見普通の民家がヤーバー工場であるケースも多い。

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