見出し画像

中国人営業マンに感動!

2018年8月3日 
Stanbic bankの中国人営業マンに感動した!

いや、こんな事くらいで感動している事自体、自分がウガンダナイズされているって事なのかもしれない。

新しく追加で法人口座を開くことになり、5-6銀行へ開設要件・手数料・条件などを問合せしている。
これまで付き合いのある各行の支店長、マネジャーにメールと電話・Whatsappで問合せするのに加え、カスタマーセンターへメールとFacebookでメッセージを送る。

ウガンダでの典型的な顧客対応


よくある対応は、こんな感じだ。


カスタマーセンターへのメールしても1週間経っても返信なし。
Facebookだと8割は数時間で返信あり。ただ、質問しても正確な答えが返ってこない。。(内容が間違っていたり、違う口座について回答したり)
支店長、マネジャークラスでもメールへの返信はなし。Whatsappして電話すると、やっと担当に繋いでくれる。その担当で数日止まる。。
そんな中、Stanbic bank(南ア資本)。

Stanbic。

そもそも、ウガンダにある銀行の中で、1-2位を争うくらいオペレーションもサービスレベルも良い。

私もいくつかあるウガンダの個人口座の一つはStanbicだ。

サービスレベルが良いといってもそれは、他行が、

ATMマシンが故障やシステムエラーで使えなくなる事が多い中、Stanbicはあんまりない。とか
オンラインバンキングが何日、何週間と動かない時がある中、いまのところ、事前連絡のあるシステムメンテ以外で困ったことがない事とか
とかそんなレベルと比べてなのだが。。(相変わらず、窓口で1時間待たされた後に、ここでは違うからあちらに行けと言われたりもする。。)

サービスレベルが良い分、Stanbicは口座維持手数料も取引手数料も色々何倍も高い。。

今回、口座開設にあたり、以前、そのStanbicで働く中国人営業マンと知り合い、彼にWhatsappしてみた。
夜22時にも関わらず、その場でメールで要件の書かれたPDFを送ってくれた。

中身は英語と中国語。彼が中国人のお客さんに向けて訳したのだろう。
さすが中国人対応!!凄いな。ただ、ここまでは分かる。

凄いのは、12-13つある要件となるドキュメント。それぞれの発行場所、Certifiedする場所が明記されている事!!!!
さらに、その時の取得の順番まで記載されている!

ウガンダにおける非効率な行政手続き


ウガンダで公式文書は、例えば登記書、定款、営業許可書など、発行主体がバラバラで一つのドキュメントを取るのに本当に苦労する。。

最初は、それがどこで手に入るのか、どうすれば申請できるのか、申請の手順も分からず、要件が非現実(AをとるにはBが必要で、Bを取るにはAが必要など)で、途方に暮れるため、弁護士が必要だったりする。(2回目以降はいらない事がおおいが)

そして、銀行口座開設などは、その文書をコピーして、Certifiedしないと使えない。

上記の文書を得るにも、順番があり、Aを取るにはBが必要で、Bを取るにはAが必要でと要件が入れ子になっているため、ルールに従うと前に進めないのだが、そこには抜け穴があり、どれは後でも大丈夫とかがある。

顧客目線な中国人営業マン


彼の要件一覧には、どこで発行されるか、Certifiedはどこでするか、メモ書きで記載がある。
全部ではないが、銀行口座に必要な書類において、Aは開設時にはなくても良いですが、後でもって来てください。などだ。

さらに、会社が提出すべきBoard resolutionのテンプレートまで添付してくれている!
こういう文書、最初は書き方が分からず、弁護士にテンプレを貰って作ったりする。。

画像1

画像2

これが営業マンだよなー!と感動してしまった!!

ちなみに、ウガンダにおいて行政手続きに弁護士が必要な理由は、

煩雑かつルールに従うと突破できない行政手続きの抜け方を知っている事
明文化もルール化さえもされていない手続きの実際を知っている事
各種行政機関とのコネがある事
上記のようなテンプレートの書類を用意してくれる事。
などだ。

ウガンダにいて、こっちがサービスを受ける側なのに、物凄く高圧的な態度の場合が多い。
宅配業でも、大口で100を超える荷物を運ぶときでさえも、会社へ問い合わせると、『お前がまずうちの事務所へ来い。そしたら、見積もってやるから。』的な態度に出くわす。(もちろん、そうじゃない時もあるが)

ちょっと感動した出来事だった。

記事を読んでいただきありがとうございます!サポートしていただけると、より良い記事の励みになります!