チーム作りの肝は、現場を身を持って経験する事?

2016年10月22日 
最近、経営において大切な従業員管理(チーム作り)は、現場を身をもって経験する事だと、つくづく思っています。

昨年から、ウガンダの物流事業に携わりたい。ここの物流の不便さを改善したら、色々な分野で革新が起こるのでは?との想いから、様々な調査をしていました。

その中で、トラックを数台から10台くらい持ち、小さな物流会社?(トラックオーナー)を営む人達へインタビューしたり、彼らと協働出来ないか?を模索していた時期があります。
そこでの、一番の課題は、トラックのドライバー管理。


・トラックを雑に扱う。修理が頻繁に起こる。
・トラックの燃料を抜いて売ってしまう。
・走行距離を誤魔化す。私用で使う。
・地方に行っている間に音信不通になりそのトラックで勝手に仕事を取って来てお金をポケットに入れる。数日後に連絡がついて『故障していて直した』とか嘘をつく。
・何度も同じところが壊れるといい、本当は壊れてなくて、領収書を誤魔化して不正に横領する。
・今どこにいるの?と言っても、本当の事を言わず、お客さん先に配送が遅れてトラブルになる。本当は途中で寝ていて仕事していないとか。。
・純正部品をつけたといい、その純正部品を売っぱらって、安い部品をつける。
などなど、トラックオーナーの皆さんは苦労をしています。

ここ最近の田舎地域でも電話網の改善やネット普及もあり、こちらではGPSトラッカーの普及が進んでいます。GPSによる位置情報のモニタリングと、燃料センサーによる燃料の盗難を防ぐことができるので、便利です。そんなGPSトラッカーなどを仕入れて、仲良くなったトラックオーナーに売っていた事もあります。

皆さん、ドライバー管理には苦労しているのですが、オーナーにより結構程度の差があります。
色々なトラックオーナーにヒアリングして分かったのは、『自分がトラックドライバーだった人がオーナーだった場合は、あんまりドライバー管理で困っていない事』でした。

ドライバーがどういうところで悪さを働くのか?どういうところを引き締めて、どういうところを緩めればいいのか?が分かっているとの事です。

さて、そこから半年ほどが経ち、自分がバイクによる宅配事業を始めようと思った時、私自身にはバイク便のドライバーの経験がありません。

そこで、バイクについて勉強し、一緒にバイク講習を考えて、一緒にトレーニングする事で、多くの事が見えてきましたし、彼ら(ドライバー達)が何を言わんとしているのか分かるようになりました。共感も得られるようになりました。

最近、そういう風に感じる事が多く、改めて『現場を身を持って経験する』重要性を感じています。

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