ウガンダの人材採用 (1)履歴書って?
2016年8月26日 伊藤 淳
これまで2年ほどやっていた人材育成事業(現地の社会人向けトレーニング)に加えて、7月から宅配事業を始めています。ウガンダでの人材採用について、自身の経験から数回にわけて記事を投稿できたらと思います。
4月くらいから、様々な方法を使って、営業職やオペレーター(サービス開発)などのホワイトカラー、ドライバーなどのブルーカラーの方々を採用するために、様々な方法を試してきました。
ウガンダでのホワイトカラーの採用チャネルは色々ありますが、一般的なのは以下でしょうか。
業界にいる知人からの紹介
従業員の紹介(親戚や友人など)
オンラインベースの人材採用広告
新聞広告
公的な場所へのビラ
リクルーティング会社の利用
この他にも色々ありますが、これだという方法はまだ確立できていません。
ここでは知人や従業員からの紹介はかなり一般的です。信頼できる人の紹介だから確度が高いかというと、中々そうでもない場合も多いです。
(とても信頼している人の幼馴染を紹介されましたが、少しのお金を渡した後にトンズラされた事もあります。結局は紹介者が引き戻して、少しずつ払ってもらっています。)
また、紹介人数が多くないと、少ないパイの中から探す事になり、妥協をした結果、結局は妥協した理由が原因で数週間後、1か月後に、相手から辞める/こちらから解雇する。ような事態になっています。
オンラインの人材採用広告も一般的な手段になってきました。南アのBrighter Monday、JumiaやHellofoodを運営するAIG(Africa Internet Group)のEverJobなど、安価で広告が出せます。
https://www.brightermonday.co.ug/
今年の4月に一件の広告を出したところ、24時間で15件の応募。3日間で20件以上。3週間弱で60件弱の応募がありました。
ここまでくると、応募書類(履歴書など)を確認するだけでも大変です。。
履歴書は1-2枚のシンプルなものにしてくださいと明記しているのに、ずらずらと1週間程度で取れる資格とか学校の成績表を貼り付けて10枚以上のPDFで10MBのものをメールで送ってきたり
各履歴書のページや資格、成績表を写真で撮影して、バラバラに10枚の写真が送られて来たり、
Cover Letterには、募集している仕事内容とはまったく無関係の仕事のアピールだったり(営業職なのに、データエントリーの仕事をたくさんアピールしていたり)
と、大変です。
履歴書で書類選考をして、面接の段階でも色々あります。今でも記憶に残っている酷かった例は、履歴書(CV)に書いてある内容がほぼ嘘だらけ。。
実際に質問すると、履歴書の内容とも違う。数分前に自分で話した内容とも違う。。(誤魔化すならば、もっと上手くやれば良いのにとも思います。。)
例えば、
・CV上は2015年5月から今日まで、xx社で営業・マーケティング担当として働いている。
⇒実際は、その会社とは全く接点なし。。
・これまで数社で営業の経験あり。営業スキルに自信あり。
⇒実際は1か月のインターン以外で営業経験はなし。
・CV上は2015年1-5月(一年前)に、ツアー会社で働いていた。
⇒実際は今働いている。最初は7か月働いていると言っていたが、実質3か月弱だった。。
・CV上は今まで、3社くらいで働いていた。
⇒実際は、1か月のインターンと、上記の3か月のツアー会社以外の職務経験なし。それ以外は、1年半ほど、家族と一緒にナイジェリアにいたため、仕事をしていないとの事。(それなら、それを言えばいいのに。。)
その方は、嘘をつきとおすわけでもなく・・平然と支離滅裂な事を言っておりました。
最初に話してくれた内容も、よくよく話を聞くと辻褄が合わない。。突っ込んでみるとまた違う回答となる。。大混乱した面接でしたが、15分弱でお引き取り頂きました。
次回は、ブルーカラーの採用など、別の視点で投稿できたらと思います。
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