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10年ぶり?ヤフオクしちゃいました。手つかずで乗ることはできるのか? ④

 持ち帰って早速STを軽トラから降ろし、再びじっくりと車体チェックをしました。
降ろすときに、わずかにガソリン臭さが有ったので、荷台を確認すると、キャブレターのオーバーフロードレンホースからわずかにガソリンが漏れていました。
 陸送をすると、キャブレターがオーバーフローすることは、ままあることなので、
取り敢えず、様子を見ることにします。

若干オーバーフロー気味のキャブレターのまま、チョークを引いてセルを回しましたが、かぶりもせずセル1発で始動しました。エンジンを温めながら、各スイッチ類の作動確認です。電装品は、全て問題なく作動しました。ただ...。

 エンジン音が少し...。ヘッドあたりからの打音が少々気になります。もしかすると、エンジンオイルの劣化の可能性もあるので、早速オイルを抜きます。

大量の墨汁が、滝のように出てきました。粘度が全く無い。やたら水っぽいオイルでした。
もしかすると、粘度が柔らかいオイルを使用したか、相当に距離を走っていても、交換していないかです。
 あと、気になったのは、ニュートラルが出にくいことだったので、オイルドレンの隣にある、シフトストッパーが入っているボルトも外してみます。
 予想した通り、パーツの組み込み方法が間違っていました。これはよくあることで、意図せずシフトストストッパー側のボルトを、オイルドレンと間違えて外してしまうと、パーツがバラバラになって外れて落ちて来ます。従って、どう組み込まれていたか分からなくなってしまうのです。

 シフトストッパーを正しく組みなおして、オイルフィルターの交換をします。ここで問題が生じました。オイルフィルターの入っている蓋を、8mmの袋ナットを3つ外して開けてみたら、フィルターの位置決めをしているスプリングがありませんでした。多分ユーザーが自分でフィルター交換をした時に無くしたのでしょう。仕方がないので、このパーツを発注することにします。あとは、何が必要かリストアップしてみます。

 ブレーキパッド、シュー、プラグ、エアエレメント、チェーン、エンジン側スプロケット、キャブのフロートニードル、クラッチレバー、ヘッドライトリム、フィルタースプリング、オイルフィルター、オイル関係の各パッキン、フロントタイヤ、リアアクスルナットを新品で、いつものバイク屋さんに発注し、中古でリアスプロケット探しました。リアスプロケットは、程度の良いものがすぐ見つかったのでラッキーでした。

 

意外だったのは、リアアクスルナットがナメていたことです。そんな特殊なサイズでもないナットです。多分これもチェーン調整をしようとして、適切な工具を使用せず緩めようとした結果だと考えられます。普通は、ボックスレンチか、メガネレンチ辺りを使用するはずですが、多分モンキーレンチを使用したと考えられます。しかも、余り精度の良くない工具か、噛ませたときの噛ませ方が悪かったかだと思います。どんなに腕が良くても、精度の良い工具は必要です。

 パーツを待つ間に、傷だらけのトップブリッジをどうするか考えます。
次回は、ハンドル周りに手を入れます


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