山形の小さな町へ学生が通い続けた「暮らし」の魅力を微住へ/金山微住
山形県金山町役場、K-hour projectの丹です。
K-hour projectとは、山形県金山町といういつかどこにでもある観光より暮らしという言葉が似あう小さな町の「モノ・コト・ヒト」を通し、訪れる方々と町とがつながり、輪が広がるきっかけになればと思い始めた地域プロジェクトです。 K-hour projectでは、約1年間をかけて「暮らすように旅する」をコンセプトに金山町の“暮らし”や“日常”を取材し、まとめた「K-hour 金山の時間」という観光文化誌を作りました。
山形県金山町は観光よりも暮らしという言葉が似合う、人口およそ5,000人の小さな山里です。金山町には四季を通して多くの方々が訪れます。その際、町の「自然」や「人」、「暮らし」が訪れた方々へのおもてなしになっています。
この思いを具現化した本が「K-hour 金山の時間」です。この本は、観光や食だけではなく、ネットなどでも知り得ない、町に暮らす人の思いに触れることができる媒体です。そしてこの本には、もう一つ「暮らすように旅をする」という思いを込めました。
この本の制作には、町内の方々のほか、金山町に縁もゆかりもないけれど「金山が好きだ」という気持ちで積極的に関わってくれる山形大学の学生たちにも協力をしてもらいました。その過程で、「関係人口」という言葉がよく頭に浮かぶ時期に、生活芸人の田中くんと出会いました。
「微住」という新しい言葉と本の込めた思い「暮らすように旅する」という言葉がリンクしました。僕のなかで、今までの観光や移住定住の取組みだけでは、「金山町」をうまく伝え、繋げることが難しいと感じていたなか、「微住」という考え方は、町の人とテリトリー外の人の新しい「輪」を作り、緩い繋がりを作るきっかけづくりになる可能性を感じました。
最初のステップとして、金山町が好きで関わってくれている学生たちが引き続き町へ微住することで、短い滞在では気づかない金山を知り新しい関係性を生む取組みをおこなっていきたいと考えています。
学生たちが「金山が好き、関わりたい」と言ってくれる理由は一体何なのか。決して学校の単位とかお金のためではないし、いわゆるボランティアというものとも違う。自主的にこのまちに来てくれる学生たちの気持ちをヒントに、これからは学生以外の皆さんや、台湾や国外の方にも微住に来ていただき、金山らしい「暮らし」を共に見つけていきたいです。
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