書評を書けない原因は、読書の目的を決めてないから。

昨日に引き続き、美女読書サロンでの記事の執筆が進まない方に向けてのアドバイスです。

本を読み終え、「あぁ面白かった。よしこの感動を記事にまとめよう」と思っても、「何を書けばいいんだろう」「どうやってまとめればいいんだろう」と手が止まってしまう人は多いと思います。

何故そうなってしまうのか。原因ははっきりしています。

それは「読書の目的」を定めていないから。

目的がないから、情報を絞ることができず、何から手をつけていいかわからなくなってしまうのです。

はじめから「この本ではこの知識を習得する」「この問題解決に役立つノウハウを手に入れる」のような目的があれば、本を読むスピードも速くなるし、読み終えてから記事の方向性を決めるのに悩むこともありません。

「目的」が明確になると、目的達成に関係ない情報をバッサリ捨てることができるため、記事にするネタだけを厳選して残すことができるからです。

もちろん、読む前から明確な目的を設定できる本ばかりではないので、何となく面白そうだから読み始めることがあっても構いません。

しかしビジネス書を読んでいる以上、そこで得た学びは自分の仕事に生かさなければ意味がありませんから、読みながら「この考え方は仕事に活かせる」「このテクニックは実践する価値がある」のように、具体的な活用法を考えるべきです。

「この考え方は仕事に活かせる」「このテクニックは実践する価値がある」というものが見つかるということは、すなわち「解決すべき課題がある」ということです。

解決すべき課題や、活用すべき対象があるからこそ、「これは(そのために)役に立つ」と考えられるわけですから。

とすれば、本を読む目的も決まってきます。

・「この内容は◯◯という課題解決の役に立ちそうだな」

・「よし、この本は、◯◯という課題解決のための情報を集める目的で読もう」(目的の決定)

・「まだ読み途中だけど、◯◯という課題解決に役立つ情報は一通り理解・インプットできたからまとめておこう」(記事の構成づくり)

このようにして、「◯◯という課題を解決するために、この本を読む」という目的ができれば、あとはそれに役立つキーワードを抽出していくだけなので、読書スピードも速まるし、読み終えたあと、記事の「主眼(テーマ)」を設定するのも容易になります。

むしろ「◯◯という課題解決の方法」がそのまま主眼となるケースの方が多いでしょう。

目的が曖昧なまま本を読み終えてしまうと、読み終えたそばから本の内容は忘れてしまい、なんとなく「面白かった」「読みやすかった」「ためになった」くらいの感想しか残りません。

この状況になってから「さぁ書評記事を書こう」と思っても、何も浮かばないのは当然です。結局また本を読み返すことになってしまうため、めんどくさくて手が付けづらくなってしまうのです。

まとめると、

・本を読む前に読書の目的を決めること(これが記事の「主眼」になります)

・読む前が無理なら、読んでいる最中に決めること。

・目的達成に必要な情報を集める意識で本を読むこと。

この3つを意識することが大切です。

目的達成に必要な情報が集まれば、本は閉じてOK。最後まで読みきる必要はありません。

どうせ最後まで通読しても、記憶に残るのはごく一部だけです。であれば、まずは読書の目的に叶う部分だけをきちんと理解し、アウトプットすることの方がずっと意味があります。

自分の仕事で活用できるエッセンスが一つでも頭に残り、実際に行動に移したり、アウトプットしたりすれば、その本を読んだ価値は充分にあります。むしろ通読したものの何も覚えてない、人に説明できない(アウトプットできない)ことの方がよっぽど問題です。




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