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愛とプライド。

私の原点は介護福祉士だ。スタートは障害者支援。その10年間で、私は大切なことをたくさん学ばせて頂いた。はじめて現場に立った時、「松浦さん、お願いしてもいい?」とその方がご自分の義眼を外し「ちょっと洗ってくれる?」と私に手渡した時のシーンを、今でもよく覚えている。気難しい脊髄損傷の大工の頭領、「松浦さん、お先にね~」と施設を退去して結婚した脳性麻痺のノリちゃん。21才から身をおいたその環境は、よい意味で私の中に「障がい」という名の「障害」があまりない人格を形成した気がする。「生きづらさ」は誰にだってあることだし、むしろノリちゃんに関しては未だ私は遅れをとっている状況だ。だから、私は人によっては冷たいくらいの印象を与えるかもしれない。私なりに「その人がその人らしく生きる」「誰もが可能性を活かせる」という、福祉の原点である「ノーマライゼーション」や、現代ビジネスにおける「ダイバーシティ」の実現は、この時の10年間で一部「体感」できたと思っている。

「ノーマライゼーション」はデンマークで生まれた、障害者の生活環境の改善を目指した考え方。「ダイバーシティ」は、アメリカで女性やマイノリティの採用や処遇の公正から生まれた運動だとか。(因みに知る人ぞ知る「6PRIDE」とは、私たちの意識改革の理念だ。ご興味頂いた方は、以前のnote「6が動けば社会は変わる」をご一読頂ければ嬉しい、笑。)今、職業斡旋も仕事のひとつなのだが、シングルのママ、ジェンダーに悩む女性、コミュニケーション障害等…多様な背景を伺う機会がよくある。

偶然か、はたまた天から任された使命があるのか。「障害」「女性」「マイノリティ」の方をサポートする人生を歩んでいることに間違いはない。そしてその全て、私の中にあるものだと解釈している。相手の生活を考えること、相手の処遇を考えること。それは、私自身を大切にすることなんだ、そう思って関わらせて頂いているつもりだ。

私は、仮面ライダーのファンだ。
5才になる甥っ子の影響もあるが、元々、子供の頃も好きだったことを思い出した。今年の9月~仮面ライダーゼロワンがスタート。テーマは「AI」。因みに私と甥っ子が仮面ライダーにはまるきっかけになったのは、1つ前のシリーズ、仮面ライダージオウだ。一緒に映画を観に行きサントラを買い、ショーを観に行きサインを貰うという1年を駆け抜けた。その功績が認められたのか、甥っ子と私にはそれぞれ仮面ライダージオウから手紙が届いたのだ。ここは…長くなるので割愛する。

仮面ライダージオウのテーマは「時空」。平成最後のライダージオウは、「時空」を超えてなんと歴代のライダーに変身できるという、前シリーズまでのライダーにとって身も蓋もない能力を持っていたのだ。もはや途中から、何が何やら主役が誰だか分からなかった。

少しさかのぼるが、初代仮面ライダーの能力はバッタ。公害が社会問題としてあり、環境庁が発足した年にシリーズがスタートしている。ベルトは「風力エネルギー」が原動力。「風」のエネルギーで変身できる。つまり、テーマに「自然」があるのだ。

時は流れて令和1年の今日現在。環境問題が重要視されている時代だ。初代ヒーローが「時空」を超えて、同じくバッタがモチーフのゼロワンとなり、私たちに何かを伝えているような気がしてならない。

さて。先ほどの続きになるが、歴代ライダーに変身できる能力を持つジオウシリーズ。「主役が誰だかわからない」ってのがキー。ただ、間違いなく仮面ライダージオウの話だった。「ナンバーワンよりオンリーワン」がよしとされた「平成」の時代から、天皇から庶民の作品まで身分問わずに納められた万葉集から生まれた「令和」の時代を繋ぐ、ジオウからゼロワンの流れに、私は一人ワクワクしている。「オンリーワン」の量産を、活かし合う時代が「令和」だ。

個々の能力を高めた「オンリーワン」たちが集まってひとつになれたら…こんなLove&PeaceでHappyなことはないが、なかなかハードルが高いゴールな気もする。それだけ価値観が違い多様化している人、モノを統合、いや包括するわけだから。しかし、私はそこで仮面ライダージオウを思い出す。そこに、新しい時代を生きるヒントがあるような気がして。

「主役が誰だかわからない」

それは

「誰もが主役」

と言い換えることができる。

ただ、まとめ役。いや包括役は組織や団体に属する限り必要だ。これはあくまで3次元の話。「思考や意識、エネルギーが先で現実に起きる現象は後」なのだから、3次元ではまだまだ、この役割が形式上必要だ。3次元~高次元の「時空」を行き来しながら社会を変えていかなければならない。水は高いところから低いところにしか流れないのだから。

きっと。新しい「令和」の時代をどう生きるか。ジオウのヒントからバトンを受けたゼロワンが、来年の夏までに答えを出してくれる気がする。

今、私が思うのはー。

ミッションの大きさや内容で、皆、活かし活かされて生きていくのだということ。どちらかに傾倒している様なら、何か自身を振り返る必要があるんだろう。
自分を誰かに活かして頂く時。
大切に磨いてきた「オンリーワン」の自分。預ける「AI」を間違っちゃいけない。私の言う「AI」は、コンピューターだとかロボットだとか、そういうことじゃない。少なくとも私にとっての「AI」は、「高次の意識」という意味だ。相手の「高次の意識」が本物かどうか、プライドではなく「愛」の選択ができる人かどうか。ここはそれまでの自分が磨いてきた「感覚」が試されるところ。

自分が誰かを活かさせて頂く時。
相手の「道のり」と「命」を受けとめて、必ず「敬意」を表すること。「可能性」を見るということ。
「無駄な情け」ならかけないということ。そして、プライドではなく「愛」の選択をするということ。

仮面ライダーがその生き方を選択したように、誰かのヒーローになるときは、「愛」の選択をしたいしして欲しい。

ヒーローは憧れるものじゃない。
お姫様も憧れるものじゃない。
かっこよければなおいいし、綺麗な服を着てればなおいいけど。

誰もが主役になれる時代。

私は、これまでもこれからも。「愛」の選択ができる人と生きていきたい。力になりたいし、守りたい。そんでもって共に学びたいし、遊びたい。
それが私のヒーロー像であり、それが私のヒロイン像だ。

愛のエネルギーは、プライドを遥かに上回るパワーだ。

読んで頂き、誠にありがとうございました🙇‍♀️未来の地球を生きる方々に活かしていきたいと思います。時々、アイスカフェラテ代に使わせて頂きます。初めてサポートして下さった方が、そうおっしゃったので🤭🎶