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ラ・トラッペ・クアドルペル

1990年代の海外ビール時代。
ベルギービールには、シングル、ダブル(2倍)、トリペル(3倍)という区分(スタイル)があって、数字が増えるほどに濃厚でアルコール度数が高くなる。
ダブルならば度数は6~7%。トリペルは9%。あるいは10度を超すものもある!それだけでもたいがいハイアルコールだが……
さらにその上に!さらに濃い!強い!クアドルペル(4倍)があるらしいぞ!?
どこだ…世界のどこに、そのクアドルペルはあるのだ!探せ!すべてをそこに置いてきた!あった!オランダだ!ラ・トラッペ修道院だ!
というような位置づけだった銘柄。ある種の憧憬あるんだよな、今でも。

はい甘い!溶かしたパン!ラムレーズン、黒糖のような何か

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甘みが濃くてフルボディ、チョコパンにシナモン振りかけてバター溶かしたバナナと桃果汁を混ぜて溶かしてレーズン漬けつつ発酵させた上で、3年寝かせたようなビール……ですかね。例えば桃の風味にしても、熟れきった桃が腐る一歩手前のようなフレーバー。フルーツ系フレーバーは全体的に熟れ切ってる。

麦芽やボディは甘い!甘い!甘い!甘さも黒糖、白砂糖、メープルシロップなどが入り混じったような味わい。バニラもあるぞ!ただし甘すぎる1歩か2歩手前くらいでベタっとはしてるがベタベタベタではない。
スパイシーな刺激が面白い。ベルギー系イーストっていいよね。

フルボディ中のフルボディでスパイスも濃いし、フルーツも熟しっぷりがすごいので、正直、人を選ぶ部分はあるが、尖った濃いビールが好きな人に是非お勧めしたい。

ラ・トラッペ・クアドルペル
スタイル:クアドラプル、トラピスト
国:オランダ
醸造所:ラ・トラッペ醸造所
原料:麦芽、ホップ、糖類
アルコール度数:10.0%

シングル(あるいは基礎ビール)、ダブル、トリペル、クアドルペルはビールを作る際の麦汁の比重に関係してます。単純に2倍、3倍ってことではないと。