ボイジャーブルーイング・IPA

和歌山のクラフトビール（地ビール）というとナギサビールさんが大鉄板の美味しさだが、クラフトビールの波に乗り醸造所が順々と増えている。
今回の田辺市のボイジャーブルーイングさんもその１つか。
ボイジャーのビールはレギュラーを一通り飲んだのに、何故かIPAだけ飲みそびれていた。なんで？
最近、IPAが一番美味いと小耳に挟んだので今更ながらチャレンジIPA。

どのようなIPAかは公式のテイスティングノートが詳しい。

ザ”アメリカンホップであるカスケードを軸に、5種類のホップを組み合わせることで良質な苦みと奥行きのある香りを出し、昔懐かしいアメリカンIPAを表現。琥珀色に輝く容姿・花や柑橘を思わせる香り、ミディアムなモルトボディとさわやかな酸味のバランスをお楽しみいただけるクラシックスタイルのアメリカンインディアンペールエールです。

クラシックを名乗るだけあってテラッとした銅色の美しい色合い。
色味通りに焙煎されたモルトとカラメルの風味が好印象。

麦芽自体はミディアムボディだが焙煎のおかげでモルト風味は強い。飲み心地はやや軽め。
クラシックなIPAにふさわしくホップの香りも苦みも強め。
ジリジリと苦いオレンジの味わいでビタビタにビターだ。

花や蜂蜜の香りから甘さを連想するが、実際の糖はかなりの切れっぷりでドライ。
クラシックIPAだからストロングスタイルのプロレスをするのかと構えていたら、キレの良い打撃技と飛び技も繰り出されて、投極打飛のそれぞれに味がある戦い方に驚かされた。

カスケードホップは柑橘、フローラル、スパイシーなどの多様な香味のある良ホップだと思っている。新しいホップも良いけどこうしたアメリカの古典的ホップを前面に打ち出してくれるのは気が利いていて嬉しい。

このIPAの美味さを踏まえて、他のレギュラー銘柄を飲み直してみようと思った。

ボイジャーブルーイング・IPA
スタイル：アメリカンIPA
都道府県：和歌山県田辺市
醸造者：網走ビール株式会社
原料：麦芽、ホップ
アルコール度数：6.５％
IBU：47