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あくらビール・ユズウィートラガー

2021年の東北魂ビールで、あくらビールさんの銘柄は、柚子を使った小麦のラガー。これには柚子ビール大好きなワイ将、大歓喜。

■東北魂ビール

東北魂ビールとは、東北のブルワリーが協力してビールを作る企画。
元は東日本大震災で被災した3ブルワリー(秋田あくらビール、福島路ビール、いわて蔵ビール)が集まり、震災復興に寄与してくれたお客様への感謝の意を込めて、それぞれの技術、ノウハウ、経験を出し合い、ビールの品質を向上させることで恩返ししようと始まったプロジェクト

-----世嬉の一酒造株式会社さんの文言から一部引用

具体的には同じレシピをそれぞれのブルワーで作ったり、レギュレーションを決めて各自で作ってみたりしてました。今年2021年は新型コロナウイルスの影響で各社が集まることが難しいため「地域の米とホップを使用したビール」というルールに則って、各社で作ることとなったそうです。
それであくらビールさんは「秋田県産あきたこまち」、「横手産のIBUKIホップ」を使い、柚子と小麦麦芽を使ってウィートラガーにしたのか……。
 せやろか?このレギュレーションに対して柚子のウィートラガーって、だいぶ捻ってるよね!攻めてるよね!!!

■いざ、ビールの感想

 グリーンのラベルに秋田犬(あきたいぬ)が可愛いラベル。
 グラスに注ぐと柚子のすっきりとした香りが強く立ち上る。この時点で勝ち確の予感がするわけだが、
 口に含むと柚子の爽やかな香りがスーッと鼻に抜ける。いや、そよ風って感じじゃあねえぞ。風力強めで山から吹き下ろす「おろし」のように、ブワッと柚子の香りが吹いていく。いやほんとに。「おろし」は言い過ぎだけど、この香りの立ち上り方と抜け方が凄い。
 柚子の風が抜けしばらくするとハーバルで青々しいホップのそよ風が追いかけてきて心地よし。さらに飲み干した後には、柚子の葉のような青さと柚子のフレーバーが表れ、しばらく口中や自分の周辺を漂っている。これも清々しくて気持ちがいい。しばらく何も飲み食いしたくない心地よさ。

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 ボディは軽くてサッパリとした酸味が利いたすっきりとした味わい。ラガー特有の喉越しの良さがよく出ている。柚子を使ったビールは柚子由来の苦みがエグいものもあるけど、このユズラガーはそういうのはなく、柚子由来とホップ由来の苦みのバランスがとれてます。

 一言でいうと、スッキリした柚子ウィートラガーなわけだが、柚子ビールが増えてきた昨今の中でも、ここまで清々しくまとまったバランスは正直なかなか無いと思うわけで、これは夏にぜひ飲みたい。キャンプやバーベキューとか、海水浴の休憩中にビーチで飲みたい感じまである。夏に再販してくれてもいいのよ。してください。

あと、このビール砂糖を入れたり、グラスの淵に砂糖付けて飲んでも美味しい気がするんだよなぁ。飲み干しちゃったからもう試せないけど!試したいのでまた作ってくだち。

あくら・ユズウィートラガー
スタイル:柚子ビール、ウィートラガー
都道府県:秋田県秋田市
醸造所:あくらビール
原料:麦芽、小麦、米、ホップ、柚子
アルコール度数:5%