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立地優秀、今後にも期待のブルーパブ。立飛麦酒醸造所

某月某日。
混ぜてもらっているディスコード鯖にて「立川で芋煮やろうぜ!」なるイベントが開催された。私も鍋釜に里芋をかついで東北から遠征。楽しく美味しく芋煮を食べ……る間にちょっと抜け出して、
前々から行きたかった立飛(たちひ)麦酒醸造所を覗いてみた。

ブルワリーが本命だったんだろって?
そ、そんなことはないでござるよ。

場所は駅から歩いて10分ほど?
ららぽーと立飛の側であり、立飛ビーチの側でもある。
良い立地だ。

ちなみに立飛は「立川飛行場」の略。大日本帝国陸軍の重要で広大な基地として飛行場のみならず立川飛行機等の周辺施設があった。立川飛行機はロ式輸送機の生産や高高度戦闘機のキ94の試作で有名。
この手の軍用施設や工場跡地は地面に何が染みこんでるのかわかったもんじゃないので、宅地としては使えず巨大ショッピングモールになったり工業団地になったりする。それがららぽーとや立飛ビーチってわけだろう。

立飛ビーチ


醸造所ご対面
前置きが長くなったが醸造所とご対面。
工場兼ブルーパブのシンプルなスタイル。

そしてメニュー。さらに限定のラオホもあった。


1杯目 ベルジャンホワイト

まずは軽いのからと、ベルジャンホワイトをチョイス。
ヴァイツェンは苦手だがベルジャンホワイトは好き。

縦長グラス~~~。
モルトは軽めで、薄いとまでは言わないが軽快なバランスだ。
抑え目ともいえるので、コリアンダーとオレンジピールはもっと利いてても良いのよ?とかもっとヨーグルトっぽくても、もっとスパイシーでも良いのよ?と思わなくはないが、他の銘柄とのバランスや立地も考えると、飲みやすさと入りやすさ前面のこれで良い気もする。一杯一杯で完結するビールばかりじゃない。

そういう目でメニューを眺めてみると、レギュラーは飲みやすさ中心にまとめているように見受けられる。それとともにヴァイツェン、ピルスナー、ラオホからは昔懐かしいドイツ系地ビール時代醸造所めいた鋼鉄の遺伝子を感じざるを得ない。となれば2杯目は決まりであろう。

そう、ピルスナーだ。


2杯目 ピルスナー

グラスの形からも察せられるボヘミアンピルスナーリスペクト。

クリーミーな泡とザーツ系のハーブのアロマ。モルトからは少しバターの香りが漂い雑味がなくてスルスル入る。
こちらも、私の好みからするともう少しモルトが主張しても良いのよ?と思うがとてもとても安定した品質と技術力を感じる。なんなら1杯目にピルスナーを飲んで、2杯目と3杯目もピルスナーでもいいな!

「クラフトビールはエール」と豪語してラガーに見向きもしない人はもったいないんやなって。

3杯目にラオホも飲んでフィニッシュ。こちらはシュレンケルラメルツェンを少し軽くしたようなバランスでした。
今日は軽くしたとかしか言ってない気がする。


感想
全体的に軽めのバランスで、雑味が少なく飲みやすさが目立つ。
何を飲んでもまず間違いないタイプ。新しい醸造所ではあるがブルワーさんは、ドイツ系地ビール醸造所でしっかり経験積まれた方では?

もっと個性が強くなれば全国的にも名前が広がっていく気もするが、周辺に遊びに来る人特化、地元密着という意味ならこの路線で良い気もする。
これは俺の感想にしか過ぎないので、ブルワリー&ブルワーさんの思いがどう進化していくのか見守りたい所さん。

情報
会計方式:レジカウンターチェック

追記
醸造長の清水さんは石川酒造で醸造長を務めていた方だそうな。
納得!