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こぶし花ビール・黒の憩

まぁまぁ、何も言わずに、まずはラベルを見てくださいよ。

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ベンチに腰掛けた女の子とウサギ、背中合わせで一時の読書。ブルワリーのあるキャッセ羽生の向かいにある水郷公園のイメージでしょうか。

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知らんけど。

まぁしかしなんだねあれだね!お洒落だね!お洒落!可愛い!お洒落!
なに!こぶし花ビールっていつからそんなお洒落ラベル使うようになったの!昔は逆三角形をドンッとあしらった、地ビール感丸出しシンプルストロングスタイルだったのに!
銘柄名も「黒の憩」だって。のんびりとビールで癒される一時を満喫して欲しいという、ブルワリーさんの心が滲みでてくるようじゃないの!
昔は「メルツェン」とか「グランクリュ」とかの、スタイルドストレートな銘柄名だったのに!

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今もだわ。真ん中の紫っぽいのがメルツェンで左の茶色の三角は季節限定のマイボックです。いや、嫌いじゃない。むしろ好きだよ。地ビール感あふれるのも質実剛健さあるよね。
もちろん、今回の黒の憩みたいなお洒落感出てるのも好き。

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 ビールは少しぬるりとした感触のスタウト。
 ローストされた麦芽の風味は豊かで、少し厚めのモルト感と酸味。飲むたびに変化する凹凸さがある味わいで、先味、中味、後味…と風味の支配率が変わっていくのが楽しい。
マットでフラットなドライスタウトじゃあない模様。なんだろうかね、エキスポート?
 特に喉越しからの変化が面白くて、口に含んだところの酸味とロースト風味。これを滑らかな舌触りと喉越しで腑に落ちていくと、喉には適度な甘みが残りスーッと消えていく。……と思いきや、そこから再びロースト風味の揺り戻しが訪れて、お腹にはポッとした暖かみを感じる。
 すごいインパクトのある味わいじゃあないが、銘柄名の通りしみじみまったり飲めるお味。副原料にコーヒーが入ってたのだけど、ほとんど感じない。裏方で風味を作ってるからこその複雑さなのかな、これは。
 全体的なバランスとしては、ところどころに顔を出す酸味もあって、収まりが良いとも言い難いのだけど、映画見る時のコーヒー代わりにしたり、飲み方を考えつつビールに向き合って飲んでも面白いと感じました。
 また買いに行こうねぇ。

こぶし花ビール・黒の憩
スタイル:スタウト、コーヒースタウト
都道府県:埼玉県羽生市
醸造所:株式会社 羽生の里
原料:麦芽、ホップ、レギュラーコーヒー
アルコール度数:6%
備考:公式サイトによるとフォーリンスタウトがベース。