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「月曜の昼から営業」東京エールワークス【有楽町・タップルーム】

東京。

2010年代中頃~後半のクラフトビールブームが目に見える潮流となって以来、東京はクラフトビール天国めいた状況になっている。
東京23区にはブリューパブ、ビアバー、タップルームが立ち並んでいるし、1つの町/駅に複数のビアバーがあることも珍しくない。

他の都道府県と比べて、桁が違う、密度が違う

正直、アンテナ感度と処理能力の低い俺さんには情報過多です……。
飲みに行きたいタップルーム多すぎなんよ……。

まぁそんなビール天国の東京にも、極々わずかに弱点はある。
アキレスの踵、ジークフリートの背中に張り付いた葉のような部位。

それは月曜日営業の店が少ないこと。
特に月曜の朝(昼)から飲めるブリューパブorタップルームが少ない

他の地方だと曜日に関わらず朝からクラフトビール飲めるとこないでしょ!と言われるとそれはそうなのだが。

地方から東京に行く民としては、月曜にクラフトビール飲んで帰るか!という選択肢も欲しい。
月の昼はビアバーを選択肢に入れるとそれなりにあるのだが、できればブルワリー直営で樽を飲みたいのだ。

前置きが長くなったが、そんな我儘な要望を満たしてくれる素敵なお店が今回の東京エールワークスさん有楽町店。

月曜の11時から営業しております!!
場所はJR有楽町駅を降りてすぐ。
いざ勝負。


まずはビアフライトだ!飛ぶぞ!

開店直後に速攻入店。
ランチ営業としてはハンバーガーが売りの模様。
店員さんから何点か欠品がありますがかまいませんか~?と尋ねられたが、何も問題はない。俺はストロングスタイル。ビールを飲みに来たのだ。

注文はQRコードからメニュー表を読み込んで、口頭で注文する形式。ちょっと珍しい。でも効率的でもあるか。

ザッとメニューを眺めると17タップほどあって豪華。
IPA、IPA、IPA、HAZYIPAだけでなくESBにラガーにサワーにインペリアルスタウトなどなどもある。飲みたいビールが多すぎる!!

基本的に飲み比べセット(ビアフライトセット)は頼まないが、ここは信念を曲げてビアフライト。

信念は投げ捨てるもの。

1、テイスティーIPA 7% IBU:45
フルーツ、ハーブ、スパイスを使っているそうだがわからない……。
スタイルはウエストコーストIPAで良いと思う。
カラメルが良く利いていてモルティだが、同時に軽さもある。フルーツ感がレモン系なのと合わさって、やや紅茶のようなニュアンス。味わい深く美味い。

2、ホッピーウィートストロー 6% IBU:30
スタイルはアメリカンウィート。
一口目はミカン系の味わいで、思ったより柑橘フルーティーで驚く。
4口目くらいから苦みが立ってくるのと、柑橘が納まって小麦ビールらしい酸味と爽やかな味わいに移行してくる。苦みはそれなり。
銘柄名と実際の味がしっかりリンクしている銘柄は好ましい。

15、フラゴンフィラーESBナイトロ 5% IBU:37
イングリッシュ!とてもイングリッシュ。
アーシーでのっぺり円やか。ホップはハーブ系で爽やかだ。
苦味はそこまで強くない。パイントでだらだら飲みたい。

17、インペリアルパーティーポーター 8% IBU:26
インペリアルポーターの割にそれほどホップの苦みは出してないのか。
飲み口は軽い、というか弱い。おやっ?と思う薄さ。
そこから喉越しになるとホップとロースト麦芽がグッと利いてくる。ヤバめの軽さなのに喉越しと飲みごたえは抜群である。怖いなこれ。
3口目あたりからワイン、ウイスキー、ダークフルーツなどの熟成風味が増し増してきて、インペリアルなのが色濃く感じられる。これもパイントで再度飲みたい。

2杯目 レジェンド・ミルキーホエイスタウト

最近ちらほらと見かけるホエイスタウト。
ホエイはヨーグルトを開けた時にたまに上に溜まっている液体。アレだ。
チーズの製造過程で大量に発生して廃棄されることが多く問題になっている。日本語では乳清。
栄養価は高いため最近ではプロテインの原料にしたり、飼料や肥料にする動きが出てきている。このビールについてはプロテインの切り口のようだ。

私としてはSDGsの観点より味に重点を置いているのは言うまでもない。
いつだってストロングスタイルだ。(いつでもではない)

フラットなドライスタウトとは明らかに異質の味わい。タンパク質系のコク……なのかな?ちょっと独特のコクと粘性があるように感じる。乳清のイメージあって、もっとサラッとしたものを想像していたので驚いた。サワー感もそれほどではない。しいて言うならミルクスタウトに近いが…。なんだこれ??美味しくないわけではなくむしろ美味い。ただ少し臭い気もする。
これも再度飲み直して感想を書き直したい。

モルトチキンで一休み

3杯目 東海道キウィヴァイツェン

箕面ビールとのコラボ。
桃ヴァイツェンのキウィフルーツ版といったコンセプトらしい。
飲み口は普通にヴァイツェン。思ったよりキウィの味がしないな?
と思っていると3口目くらいからどんどんキウィが出てくる。
ヴァイツェンの酸味とキウィの酸味の合体で感じなかったが凄いキウィの味がする。最後の方ではキウィが6:ヴァイツェンが4くらいまであった。
レモン系の酸味が良いアクセントになって全体をまとめているがやや煩い面も。私が根本的にヴァイツェン苦手ということもあって、200mlくらいが一番楽しく飲める気もする。

これに限らずキウィを使ったビール(ヴァイツェン)も時々見かけるようになってきた。ニュージーランド固有のスタイルとして定着化すると面白いと思う。

ここで腹いっぱいになったのでフィニッシュ。ごちそうさまでした。

まとめ

なかなかに良いお店だった。ビールはどれも粒ぞろいで美味しい。種類もスタイルも多いしパイントでゆっくり飲みたい味わいが多い。
週3くらいで通って1杯ずつ飲んでいきたいものだ。
ビールに際立つ個性はあまり感じられなかったが、これは私の飲みが足りないせいだろう。また行けってこと!

情報:
会計:レジカウンターチェック

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その後もハンバーガーを求める人は断続的に訪れていた
カワバンガー!謎にタートルズのビデオゲームが(笑)