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京都醸造・黒潮の如く

公式サイトより~

日本ではなぜだか黒いビールに対する関心が低いようです。スタウト、ポーター、ダークラガーなど黒い色をしたビールは数種類あるのに、残念なこともに全部が「黒ビール」と一括りにされてしまっていることからも、それがうかがい知れます。こういったビールは、実のところみんなが慣れ親しんでいるコーヒーやチョコような味わいを持っているのに!ということで、そんなイメージを覆してみたいと考えて、「黒潮の如く」を作りました。

京都醸造さんのレギュラー銘柄。普通のドライスタウトよりは少し厚くて飲みごたえのあるベルジャンスタウト。最近レシピをリニューアルして、さらに美味しくなったうえに缶での販売……。家飲み通販利用で冷蔵庫小さいヒューマンにとって缶はとてもありがたい。

京都醸造さんが公式サイトで書いてるように、日本では黒ビールってそんなに流行ってない。
ビアバーとかビールイベントとかでも「黒ビールある?」と尋ねるお客さんは必ずいるけど、全体としては出にくい、って話を聞きます。

さてこの「ベルジャンスタウト」、「黒ビール」の中でもスタウトというスタイルの中の小分類。ぶっちゃけかなり珍しいスタイルで、手に入れやすいのはモンクズ・スタウトくらいか。名探偵ポアロデザインのエルキュールスタウトもあるけど、あれは度数が9度くらいだったので、インペリアルベルジャンスタウトみたいな位置づけですしおすし。

そんなベルジャンスタウトをレギュラーに持ってくるあたり、京都醸造さんの拘りと自信のほどが伺えるわけですね。

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さてさて。中身は色味のとおりのロースト感あふれる味わい。焦げ系の苦さはほどほどでコーヒー調。厚みは適度にありつつも濃淡や変化は少ないマット気味の味わい。少しとろ味のあるクリーミーな口当たりなので、オートミールスタウト風でもある。
ダークフルーツ系、プルーンとかレーズンっぽさも少し加わって全体を軽くしている部分もありと。

ベルジャン酵母特有のスパイシーさは、適度な強さが折々に弾けて香ってくる存在感のあるタイプ。香りが強くて支配的なわけじゃなく、風味の1つとしてアクセントになってる良バランス。こういう利かせ方も好きよ。ベルジャン系飲んでるっていう意味でも個性という意味でも。

飲み進めていると、ロースト風味はなかなかの後引き。ダークフルーツ系の風味のお力か、全体は重くなりすぎずにロースト感と旨味が続くのが嬉しい。適度な飲みごたえと飲みやすさが両立してるし、ベルギー酵母の個性もあるしで満点じゃないだろうか。ウマイ。また飲もう。

京都醸造・黒潮の如く
スタイル:ベルジャンスタウト
都道府県:京都府京都市
醸造所:京都醸造株式会社
原料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5%